アラフィフ女ひとり旅~信州編~第6話「28年前から心に響き続けている1曲に再会するために」
言葉で未来をつくる™ ライター市川弘美です。
今回は、第5話「28年前から心に響き続けている1曲に再会するために」です。
1.問い合わせの電話が殺到した”あの曲”
1995年NHKスペシャル「映像の世紀」が放映されました。テーマ曲について、番組終了後「あの曲は何だ」という問い合わせがNHKに殺到したそうです。
その曲とは、加古隆さん作曲の「パリは燃えているか」。
1995年当初はピアノのソロでしたが、2010年に加古隆クァルテットを結成してからは、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの四重奏になっていきます。
2.私にとっての1995年
「映像の世紀」の放映がスタートした1995年は、1月17日に阪神淡路大震災、10月に結婚という、私にとって激動の1年でした。
ですので、「パリは燃えているか」との出会いが、いつ、どこで、どういう風に聞いたか詳しいことは記憶にありません。
ただ、「映像の世紀」という番組の映像、山根基世アナウンサーのナレーション、そしてピアノの旋律は、私に強烈な印象を残し、その後何十年も心に響き続けたことは、間違いありません。
3.2023年、1曲を探し求める旅へ
番組の曲は、加古隆さんという方の作曲で、曲名「パリは燃えているか」というのを知ったのは、ここ数年のことです。
今年の4月に、加古隆さんのYoutubeを聞いていたからか、加古隆さんの記事がネットにあがってきて、八ヶ岳高原音楽堂でのコンサートを知りました。
わずか200席の無垢でできた音楽ホール。
迷わず、すぐにチケットを買い、宿を予約し、神戸~松本間の飛行機の予約をしました。
そして、私は28年前の曲との再会を果たします。
今回のひとり旅の目的は、このコンサートでした。
50周年ということで、デビューからこれまでを振り返るプログラムになっています。
加古隆さんは、2010年に加古隆クァルテットを結成。
その前年2010年から、あるツアーに参加して若い世代と触れ合う機会が増えたことで、「今後、もっと僕らしい活動するにはどうすればいいかを考えた」。という意味の事をコンサートで話されていました。
その結果がクァルテットなのだと。
楽器それぞれの旋律が響き、同時に4つの音が重なって広がる、そんなイメージをしていたら、このポジションになったとのこと。
ちなみに、NHK「映像の世紀」は、当初のNHKスペシャル1回の放映が、反響の大きさゆえにシリーズ化され、更に「新・映像の世紀」、「映像の世紀プレミアム」、そして今の「映像の世紀バタフライエフェクト」となっていきます。
デジタルリマスターも含めて、100年前なのに映像がとても鮮明。その時代に生きる人々の喜びも悲しみも、怒りも悲惨さも、全てが高い解像度で記録されています。「パリは燃えているか」もまた、それらを高い解像度で語っている一曲なのだと思います。
コロナ真っただ中の2020年、加古隆クァルテットのコンサートは全国で中止か延期になりました。
でも、この八ヶ岳高原音楽堂でのコンサートだけは開催されたそうです。
加古隆50th Anniversary Concert。
コンサートでは、加古隆さん自ら、曲が作られた背景や、どんな景色を思い浮かべたのか、ご自身にはどんな出来事があったのかなどを解説しながら、演奏してくださいました。
何年後かもまた、この八ヶ岳高原音楽堂で、再会したいです。
つづく
4.これまでのお話
アラフィフ女ひとり旅~信州編~シリーズは、これまでのお話予告~第5話までのリンク集から記事をご覧いただけます。
5.次回の予告
次回は、タイトルは、「富裕層向けの宿に泊まってみた」。八ヶ岳高原音楽堂を運営する西武系列のホテルをご紹介します。お楽しみに!
★愛をかたちにして、より良い人生を↓↓↓