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高齢者が不安に感じる摂食嚥下障害とは? 症状や原因について解説

摂食嚥下障害とは


摂食嚥下障害は、食べ物を上手に飲み込むことができない状態のことです。「摂食」は食事を摂ること、「嚥下」は飲食物を飲み込むことを指します。摂食・嚥下は、大きく分けて先行期、口腔準備期、口腔送り込み期、咽頭期、食道期の5つの時期に分けられています。

無意識に行われる一連の動作を「摂食・嚥下の5期」とまとめて呼ばれており、これらの摂食・嚥下機能に問題が起こることを、摂食・嚥下障害と言います。

加齢より、むせることが多くなったり、胃に食べ物をスムーズに送り込めなくなったりします。

繰り返す発熱、体重の減少などにも注意を払う必要があります。


摂食嚥下障害の原因


摂食嚥下に必要な器官の機能が低下することによって起こる場合や、何かしらの病気に合併する形で起こることがあります。

摂食嚥下障害となる原因は、大きく3つに分類することができます。


形態的(解剖学的)な異常

先天的:
口蓋裂や、その他の原因による顎の形成不全がある場合
後天的:
舌癌や咽頭癌などの口腔・咽頭の腫瘍による場合や、術後の障害が原因となる場合が多い


神経・筋系の異常 

脳血管障害
筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病などの神経変性疾患
多発性硬化症、脳炎、脳腫瘍、脳性まひ、外傷性脳損傷、筋ジストロフィー、重症筋無力症、多発性筋炎などの脳神経系の障害


加齢の影響

形態的な変化:
自分の歯が少なくなる、のど仏の位置が下がる、唾液が少なくなる
機能的な変化:
飲み込みの反射が遅くなる、むせの反射が出にくくなり、むせの勢いが弱くなる、飲み込む時に、のど仏の上がる量が減る、食べることに集中できなくなる


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