家族が突然在宅介護になったら、どうしよう!? 要介護状態や今後の流れについて
もし、あなたの家族が突然介護が必要になったら、どうしますか?
介護というと、ご高齢の方が受けるイメージが強いと思います。
しかし、脳梗塞や交通事故などの理由で、若くてもある日突然介護が必要になる方はいらっしゃいます。今ピンピンしている目の前の大切な家族が、介護が必要になったら、どうすればいいか?
今回は、そんな状態になったご家族に向けて、記事を書きました。
要介護状態とは
まず要介護状態とは、日常生活を送るうえで他者の力添えが必要な状態をいいます。
手や足が充分に動かせない、うまく意思疎通がとれない、物忘れが多くて1人で過ごすことが困難…などなど。
そして、要介護状態のレベルを客観的に現すのが、要介護度という制度です。この要介護度のレベルを判定してもらうことによって、使用できる介護サービスの範囲が変わります。
どんな流れになるの?
突然の要介護状態、となると、急に何かの原因で入院するきっかけがあって、入院先の先生などから今後の生活についてのお話があります。
介護が必要になる場合は入院中からリハビリを開始する場合が多いです。入院中のリハビリで充分に日常生活に戻れるまでに症状が軽快する方もいれば、退院後も引き続きリハビリが必要になる方もいます。
また、病気の治療を専門に行う病院(急性期病院)から、リハビリを重点的に行なっていく病院(回復期病棟や、療養型病院など)に転院する場合もあります。
そのほかにも、介護サービス付きの老人ホームなどの施設に入所する場合もあります。
これらの選択肢のひとつとして、在宅での介護があるわけです。
そして、ある程度病気の治療が終わると、現在のADL(日常生活をどれくらい1人で行えるか)に応じて、介護度を決めていきます。介護度を決める際は、役所から調査員の方が実際に患者様の状態を見たり、ご家族や病院のスタッフに聞き取りを行います。
申請や手続きってどうしたらいいの?と思われるかもしれませんが、病院にはソーシャルワーカーという患者様・ご家族を支える力強い味方がいます。
退院後の生活に不安がある場合は、まずは病院のスタッフに相談してみてください。退院調整員やソーシャルワーカーといった、専門家と今後について詳しく相談していくことができます。
必要な心構えについて
さて、在宅での介護をしようと決めた場合、どんな心構えをしたらいいでしょうか。
不安もたくさんあると思いますし、誰が介護をするのかも考えなければいけません。場合によっては、手すりをつけたりスロープをつけるなど、自宅の改修が必要になることもあります。
ひとつ、必ず心構えとして覚えておいていただきたいことがあります。それは、在宅介護は患者様が自宅で過ごすことになる、つまり24時間介護が必要になるということです。
なので、家族の誰か1人が介護を全て行うのではなく、家族みんなで、介護を分担してやっていこうという心構えを忘れないでいてほしいのです。
介護士も、看護師も、24時間付きっきりで1人の患者様と向き合うことはありません。チームで交代しながら、患者様を支えていくのです。そして、患者様が自分でできることは、なるべく自分でしていただき、見守るようにしてください。
そうすることで、リハビリにもなりますし、認知症の場合は悪化予防になります。ついつい心配で、あれこれ先回りしてやってしまいたくなるかもしれません。しかし、患者様のためにも見守る余裕を忘れないでください。
その余裕を生み出すためにも、1人で介護を背負いこむのではなく、みんなで分担していってほしいのです。
2人暮らしなどで誰にも頼れない場合は、ショートステイやデイサービスを利用して、患者様が短時間施設に行くことで介護者であるご家族のリフレッシュ時間が確保できます。
または、ヘルパーや訪問看護などの訪問型のサービスを利用することで、不安や疑問に思っていることを相談できたり、介護のコツを聞いたりすることもできます。
家族以外にも支えてくれる人、サービスはたくさんあるので、決して1人で介護を背負い込まないでください。
必要な準備などについては次の記事でまたお話していく予定です!
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