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英検2級に合格したのにむなしい!やらかしてしまったシニアの話

(5月末に書きとめていた記事を修正して掲載します。記事にアップするのをためらっていました。)

5月末に英検2級の合格の知らせが届きました。
合格という知らせには、本来なら目標に向けて頑張ったアカシで達成感が伴うと思いますが、私はむしろむなしささえ感じました。

どうしてこんな気もちになったのか振り返ってみました。シニアの学び方の参考になればと思います。


1 よこしまな動機での受験だった

今年3月に英検準2級の合格通知を受け取ったとき、また次の英検2級が受けられるようにゆっくり学びを続けてみようと思いました。
そのころ、すでに5月以降は新問題形式に変更されることを聞いていたので調べていると「4月の実施分までは今までどおりの問題形式で受けられる」「受けるなら4月がチャンス!」などの記事が目に止まりました。

・・・「新しい形式は大変そうだな」と思って、しめきりギリギリに4月末の英検S-CBT2級の試験を申し込んだのです。

一人で学び、進み具合をチェックするという自分の英検との付き合い方を見失ってしまっていました。受験生向けの記事にまどわされ、よこしまな動機で受験し、受かったとはいえ結果はナットクできるものでもなく満足感はありませんでした

2 短期間に大きな負荷がかかった

最初に問題集を開いたときは英単語もほとんどわからず、準2級よりかなりむつかしく見えてあきらめ気分の日々を過ごしていました。
それでも、受験日3週間前にもなると「せっかく受験料を払ったのだから」と、モッタイナイ精神がわいてきました。6回分の過去問に解答を丸写しでイッキに書き込んでいきました。
問いに対して自分の意見を書くライティングや話すスピーキングは、過去問の”解答の型”を手帳にメモして買い物の道中にも開いて覚えました。
姉妹が訪ねて来たときにも『眠れない時は夜中に起き出して勉強よ』とアピールまでしてあきれられました。”一人暮らしの人の不健康になる盲点”かも知れません。

ほとんどわからない単語に解答を転記
設問の意味もすべて問題集に書き込み
ライティングもスピーキングも解答を手帳に丸写し


一夜漬けみたいな”受験勉強”をするのは、老いた脳にかなりの負担だったのでしょう。受験後、結果が出るまでの1か月間は、体のチカラが抜けて脳も空っぽになったような感じでした。

3  心身の回復に時間がかかった

合格発表から半月以上たったころ、やっと自分の状況に気づき始めました。心と体に大きな負荷がかかったことで回復にも時間がかかり、すでに1か月半以上がたっていたことになります。こんな状況では、嬉しさとか喜びとかも感じられるはずもなく、どんなことがわかったのかの記憶もありませんでした。

亡き母も70歳過ぎて習字を習い始め、花丸の付いた書を誇らしげに見せてくれたり、花鳥や風景画を描いては筆で添え書きをしていてなかなかの出来ばえでした。
良いお手本が身近にいたにもかかわらず、ときに欲を出してヤラカシてしまうのも生きてるアカシといえなくもないですが、シニアの学びは日々の生活を豊かにするためのものなので、心身に負担がかかるやり方では寿命を縮めてしまいます


今は、ほぼ毎日、のどかなオンラインレッスンだけを続けています。
この記事を公開しようと思ったり学ぶ意欲を取り戻せそうなのは、健康が取り戻せたからこそです。水泳やゆっくりジョギングにも身が入るようになってきたので、今後は無理しないようにわかったこと、できたことが一つでも増えるようにしたいと改めて思っているところです。


最後まで読んでくださりありがとうございました。

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