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私の家政夫ナギサさんの疑問

昨日私の家政夫ナギサさん(略称 わたナギ)の2時間スペシャルが放映された。先週の最終回の後もう終わってしまうのかと思った後の2時間スペシャル告知。どんなに飛び上がって喜んだことか。もう一度ナギサさんとメイに会える胸の高鳴りを抑え2時間ドラマに臨んだ。

2時間ドラマと言っても大半が今までの振り返りだったので新しいドラマは合わせて30分あればいい方だろう。そんな甘々新婚生活風のドラマだが、最終回を見たときも疑問に思ったことがあった。

敵の出てこない恋愛ドラマ

最終的にメイとナギサさんは結ばれるが、その恋に重いほどの壁はない。まあメイは仕事先のクライアントである医師や、ライバル会社のMRから告白を受けてはいたが。しかしそれを断りナギサさんの元へと向かう。振られた男性人の何と潔いことか。いや、まあ現実世界がそうか、そうでないかは置いておいて。今までのドラマならナギサさんと結ばれるに紆余曲折あるだろうに。ほらリッチマンプアウーマンとか、花より男子とか、花ざかりの君たちへとかプロポーズ大作戦とか。試練的恋愛が多かったよね。主人公がなかなか好きな人と結ばれず、くっついたり離れたりしながら最終的にはくっつくというハラハラドキドキが売りの恋愛ドラマばっかだったじゃん!

しかしわたナギは何ともまあ心臓に良い恋愛ドラマだよね。敵っぽい人出てこないし、みんな優しい人だし、世界は優しさで溢れてる!て感じの。見ていて安心するのが今の恋愛ドラマにおける流行なのかなあ。

ナギサさんとメイの関係

最終的に結婚したナギサさんとメイだけど、元々は雇用関係だったわけで。さらーと結婚に行き過ぎじゃない!?と突っ込まずにいられなかったのは私だけだろうか。今までの恋愛ドラマなら、ありそうでない、いやでももしかしたらあった嬉しい、棚からぼた餅もんだよなと考えられたと思う。でもわたナギは、ありえない方が上回っている。確実にはない非現実を頭の隅で分かっていながら、メイとナギサさんの顛末を見るという今までになかった体験だった。

さらにメイにとっては至れり尽せりの結末。メイの「お互いの苦手なところを補っていけばいいんです。」(若干違います。)というセリフ。はてナギサさんの足りないところって何だ?

メイ→働いている、家事できない
ナギサさん→働いている、家事できる

ナギサさんとメイの違うところを挙げるなら歳?歳なのか?歳だけで2人の均衡は保たれるのか!?今や歳の差結婚なんてありふれているのに。ナギサさんにとっての「補われる」のは何だったんだろう。さてわからぬ。

まあそれでも恋愛ドラマを見てしまう

それでも結局何やかんやで恋愛ドラマを見てしまう。特にわちゃわちゃしているのは楽しい。最初から暗いと分かっている恋愛ドラマは確実に現実にありそうで最初から見たくなくなってしまう。その分明るそうな恋愛ドラマは現実っぽいし、非現実っぽい。そういうドラマの方が楽しいのだ。見ている分においては。わたナギのような物語が出てきたのは必然なのかもしれない。

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