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履くと勇気が湧いてくる靴が手に入ったので自慢させてほしい

「大嫌いな職場を最後まで勤め上げたら、大好きなあの靴を引取りに行こう」

そんな自分との約束をようやく果たすことができました。嬉しくて誰かに見せずにはいられないので、まずは私の靴を紹介させてください。

MANOLO BLAHNIK メリージェーンパンプスKULOGLUです! 

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\\ 超可愛いーーーーー!!! //

ありがとうございます! そうなんですよ、私の靴超可愛いんですよ!! マノロはハイヒールの方が有名なのですが、私は長時間履いても快適に過ごせることを優先して、フラットヒールのこちらを購入しました。もちろんハイヒールのメリージェーンもこの通りめちゃくちゃ可愛いです♡↓

ズタボロの自己肯定感を回復したかった

どうして「気に入った」靴ではなく「勇気が湧く」靴とまで言えるのか。それは初めて真剣に選び抜き、勇気を振り絞らなければならない場面を何度も乗り越えて手に入れた特別な靴だからです。

以前の私は靴に無関心で、すぐに汚れていつの間にか傷が入るようなものに探す手間もお金もかけたくないと思っていました。なので、セールかよく履く靴がボロボロになってきたとき以外では靴を買ったことがありません。

そんなずさんな靴選びしかしたことない私ですが、偶然見つけたこのお話に強烈に惹かれてしまいました。どちらも自問自答ファッション講座の秋谷麻美さんが書いたものです。

靴に興味がないくせになぜこんなに惹かれたのか。きっと私は、職場でのモラハラとちっとも上手くいかない転職活動でズタボロになった自己肯定感を回復したかったのでしょう。靴が自己評価を表すものなら、もし自力で最高の靴を選べたら自信が持てるかも…と、考えた私は今までぞんざいに扱ってきた靴達へ謝罪し、本気の靴選びに挑戦することに決めました。

試し履き行脚で己を開放する

とはいえ私は靴の探し方すら知らない靴ビギナー。なので、まずは情報収集からです。あきやさんや自問自答ガールズ様達の記事を熟読しているうちに、皆様がアイテム探しの際にやっている方法があることを知り、私も同じことを実践しました。その名も「試着100回チャレンジ」 

私は靴探しなので、勝手に試し履き行脚と呼ばせていただいてます。詳しくはあきやさんの記事を読んでいただくと全てわかるのですがこれまた勝手に超ざっくりな要約をさせていただきますと、            

①値段以外で靴に求める条件を全て書き出す   ②条件に合う靴は全て試し履きさせてもらう       ③着用写真を撮ってその日は一度店を出る     ④履き心地や歩きやすさはどうだったか、どんな用途で使えそうかなど靴の感想を振り返り記録する

①〜④を繰り返していくうちに分析の精度が上がって理想の靴の条件がどんどん明確になっていくので、自然と一切妥協しなくなり自分にとってベストな靴を見つけやすくなります。この自分の本心を自分で暴いていく工程を踏まなければ、私は心の底から好きな靴に出会えていませんでした。

自問自答式靴探し・実践編

私が最初に靴に求めた条件は、「長時間履いてても疲れない上品な見た目の靴」。条件が決まったら自問自答メソッドに従い、コスパ良しの日本製靴からフォルムが美しいインポートシューズ、試着だけお願いするのは廃病院で肝試しするより勇気がいるGUCCIやHERMESなどのハイブランドetc…と、とにかく片っ端から試着して、着用写真と感想を記録しました。

これを繰り返しているうちに、いつしか「踵のつくりが大きい靴は足が前に滑るから履きたくない」、「私は淡い色より黒を履いたときの方が足が綺麗に見える」など分析の精度が上がり、「快適に歩けて素敵なレストランディナーにも行ける黒のフラットシューズ」をいつの間にか探していました。

足元ごと美しく整うからいつもより特別な場所でだって気後れしない。快適に歩けるから好きな所へ行ける。私が心の底から欲していたのはそんな靴だったのです。

望みを叶える靴に出会う

試し履き行脚を続けて2ヶ月。表参道のマノロ・ブラニクでまさに理想そのものの靴に出会います。ときめきのままに試し履きさせていただくと、びっくりするほど上品で美しい足元が鏡に映っていました。

マノロのお姉様が的確な見立てで選んでくれた普段より0.5㎝大きいその靴は、動いても足が滑らず踵がぴったり付いてきてくれる履き心地の良い靴でもありました。

それなのに履いている人が全く靴に釣り合わない。気品ある美しい足元を、どんよりした目と青い顔が台無しにしてしまう。こんなに酷い顔で今まで過ごしていたことに愕然とし、同時にこんな顔になるまで追い詰めた職場に腹が立ってきました。

あんな職場に居続けたら、今よりもっと酷い顔になってしまう。心か身体を壊してしまったら、この靴を履いて歩くことすらできなくなる。なら一刻も早く辞めてしまおう。この靴は自分への退職金代わりだ。

運命の靴が似合う女になりたいから退職した

接客していただいたお姉様に少し先にはなるけどこの靴を購入したい、もしその間に売り切れてしまったら同じものを取り寄せてほしいとお願いすると、品番と連絡先、おすすめのケア用品を書いた名刺をお渡ししてくれました。お礼を告げて店を出た後は自宅でガリガリと退職届を書き綴り、それを翌朝の出勤時に提出しました。

そして現在。無事に退職し、憧れの靴を履けています。この靴と一緒なら、すれ違うだけで怯えていたFENDIの旗艦店へ堂々と試着しに行ったり美女だらけの美味しいケーキ屋さんで一人アフタヌーンティーを楽しむこともできるようになりました。

初めて靴の話を読んだ日に取り戻したかったものはきっともう取り戻せたのでしょう。ありがとう、運命の靴。これからも末永くよろしくね。

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