マガジンのカバー画像

戦国note

153
編集メンバーの価値観で記事を追加いたす 好きに記事投稿/追加とかを申請すればできるフリーマガジンです。 普通に歴史団欒を楽しみたい人もどうぞ 20人以上のメンバーを目指すぞ!
運営しているクリエイター

2023年7月の記事一覧

真田幸村 愛馬の墓 大分県碇山(おおいたけん いかりやま)

大分県大分市津守 碇山 にて真田幸村(さなだ ゆきむら)の愛馬の墓があるので見学に行ってみました。 なぜ。真田幸村の愛馬が大分にあるのかというと・・・。 このお墓の馬は、大阪冬の陣・夏の陣の際に、真田幸村が乗馬した愛馬であったとされます。 大阪夏の陣で徳川家康(とくがわ いえやす)の孫・松平忠直(まつだいら ただなお)の家臣である西尾宗次(にしお むねつぐ)が真田幸村を安居神社付近で討ち取りました。 家臣の手柄は、主君の戦功ですので、この功績により、捕まっていた真田幸村の愛馬

天守だけじゃない! 松本城の凄さ

 前回取り上げた林城は、小笠原氏の没落によって廃城。その後、小笠原貞慶が旧領に復帰。平地部に松本城を築きました。  松本盆地の中核の城は、中世から近世にうつり変わるとともに、土づくりの山城から石垣・水堀を備えた平城に移行したのです。城の変化の典型といえますね。 最大の見どころ・国宝天守 松本城の見どころは、言うまでもなく国宝に指定されている現存天守です。豊臣秀吉に仕えた石川数正・康長父子によって、16世紀末に築かれたとされています。  上の写真の右部分は、赤い欄干のある

逃げ上手(?)な殿様と林城

 長野県松本市にある林城は、戦国時代に信濃国小笠原氏の居城であった城です。長野県(つまり信濃国)の中央にある松本市は、かつて信濃国府が置かれ「府中」と呼ばれていました。  足利尊氏に従い、信濃国守護に任じられたのが小笠原貞宗です。松井優征の漫画『逃げ上手の若君』にも登場します。古来の儀礼に通じていた貞宗は、小笠原流礼法の中興の祖とされています。  貞宗は居館として井川城を松本盆地に築きました。戦国時代になると、より守りに有利な山城の林城が築かれ、小笠原長棟の代に本拠地が移