マガジンのカバー画像

戦国note

153
編集メンバーの価値観で記事を追加いたす 好きに記事投稿/追加とかを申請すればできるフリーマガジンです。 普通に歴史団欒を楽しみたい人もどうぞ 20人以上のメンバーを目指すぞ!
運営しているクリエイター

2023年6月の記事一覧

皇居一般参観で江戸城を見学する

 言わずと知れた徳川将軍の居城であった江戸城。かつての本丸・二の丸・三の丸であった皇居東御苑、皇居外苑は無料で入ることができます。一方、一般参賀などの特別な機会を除いて入れない地区もあります。  平日の午前・午後には、自由には入れない地区を見学する「一般参観」が行われています。宮内庁庁舎や宮殿の他、江戸城の富士見櫓や伏見櫓といった歴史的建物も間近で見られるので、城ファンとしても見逃せない機会です。  午前の部は、9時から桔梗門の前で整理券配布が始まります。事前予約は埋まり

知られざる江戸城の痕跡~外堀跡を歩く(前編)

 江戸城といえば、東京都千代田区にある城郭で、現在は皇居となっている場所を思い浮かべるでしょう。しかし、その部分は江戸城の中枢部で、城郭全体の一部にすぎません。  往時の江戸城の外堀は、現代人には想像もつかないほど広大な地域に拡がっていました。JR飯田橋駅西口にある掲示板の図が分かりやすいでしょう。  現在の御茶ノ水駅や水道橋駅、飯田橋駅、市ヶ谷駅、四ツ谷駅、さらに赤坂見附駅、虎ノ門駅あたりが外堀でした。(近代以降、外堀を埋めた跡地が鉄道用地になったのがわかりますね)

名古屋城にはエレベーターをつけるべきか

 名古屋城の天守の復元をめぐり、残念な報道がありました。  名古屋城の天守は戦災で焼失しましたが、木造で往時の姿を忠実に再現する計画があります。その天守にエレベーターをつけるべきか否かで論争が起きています。 市民が発した残念な言葉 EV不要の立場から、市民の2人の男性が攻撃的な発言を行ったとのことです。  特定の地域で不祥事などが起きた時、「これだから○○の人間は」などと罵倒する人がいます。地域差別につながる言葉なのでこういったことは避けたいです。  しかし、この討論

土浦城~低地を生かした水の城郭

 茨城県土浦市にある土浦城は、続日本百名城にも選定されています。現在城址公園になっている地域は小さいですが、かつては土浦藩の藩庁として広大な城域を持ちました。 水に浮かんだ「亀城」 土浦城は、霞ヶ浦の近くの平地に築かれた平城です。洪水の際に周囲が水に漬かっても城は水没せず、それが亀の甲羅に見えたので「亀城」という別名があるとのことです。  土浦城は15世紀に、常陸の戦国大名・小田氏の家臣によって築かれました。その後幾度かの改修を経て、江戸時代には土浦藩の政庁となりました。