【読書脳】小売売上高 世界インフレ時代の経済指標 3/12
小売売上高
数値化された米国人の消費意欲
米国の景気を見る上で重要な1つ。
なぜ重要かと言うと、米国では個人消費がGDの7割を占めているそう。
気になったので日本のGDP比を調べてみたら、22年12月で55%ほど。
たしかに個人消費が景気を表す指標として大きいイメージは湧きます。
そして小売売上高は、 個人消費全体の3分の1程度を占めている。
なので、小売売上高が好調の場合…
・株価 ↑
・債券 ↓
・為替 ↑(ドル円の場合)
逆に不調の場合
・株価 ↓
・債券 ↑
・為替 ↓(ドル円の場合)
となるということ。
好調 = 景気が良いということになる。
注意点1 すべての個人消費が反映されるわけではない
氷売上高で把握できるのは、デパートやスーパーマーケットでの買い物、ガソリンスタンド、レストランなど具体的なものを使う通じた消費動向である。
それ以外、例えば飛行機に乗って出かけたとか、どっかに旅行したとか、美容室を利用したとか、映画を見たコンサートに行ったなどといったサービスに関する商品については把握できない。
注意点2 名目値である
もう一つが名目値であることにも要注意。
名目値から物価上昇率を引いた数字が実質値と呼ばれるもの。
例えば、こういう売上高が前年同月比で8%の伸びを見せるとします。
8%の伸びはかなり消費意欲が旺盛だと考えられるのですが、同じ時期同じ期間で超物価が8%上昇していたとしたら、その上昇率は見掛け倒しの数字と言うことになります。
実質値 = 名目値 − 物価上昇率
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