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【読書脳】雇用統計 世界インフレ時代の経済指標 1/12

悪いことは言わない。投資家は読んどくべき

ちょっと強めの言葉を使ったが、初心者・中級者は絶対に読むべきと思った。
そして上級者は、もちろんおまかせするが必ずどこかに再認識であったり参考になる部分はあると思った。
これがまず全体的な感想である。

エミン・ユルマズさんの紹介

エコノミスト、グローバルストラテジスト。トルコ・イスタンブール出身。16歳で国際生物学オリンピックで世界チャンピオンに。97年に日本に留学し、日本語学校に入学。1年後に東京大学理科一類に合格、工学部卒業。同大学院で生命工学修士を取得。2006年に野村証券に入社,投資銀行部門、機関投資家営業部門に携わった後,2016年に複眼経済塾の取締役・塾頭に就任。
テクニカルよりもファンダメンタルズの方に重きを置く考え方の持ち主で、経済指標をもとに相場を読むことを度々動画などで紹介する。

日本や日本株のことを軸に分析されている数少ない海外エコノミストでそれだけでも日本人にとっては貴重な存在。
あと日本を評価してくれる言動が日本人には聴き心地が良い(←浅くてごめん)。

一部Amazon参考、一部個人的なただの意見

何よりも素晴らしいのは「日本人」が「読み解くべき指標」は「これだ」という書き方。
まっこと重要な道しるべになることうけあいである。

注目すべき経済指標は12個

雇用統計
新規失業保険申請件数
小売売上高
GDP
個人所得・支出
消費者信頼感指数
ミシガン大学大学消費者態度指数
耐久財受注
鉱工業生産指数
ISM製造業景況指数
新規住宅許可件数
消費者物価指数

と紹介されている。
全部を一度にまとめるのは内容が薄くなる。
それでは意味がないので、一つずつまとめる。
今日は12個のうちの1個目 、雇用統計について。

なお、以降は(というかこの日記も自分の為以外何者でもないのだが)自分のメモ帳である。

雇用統計

株価や為替レートに影響を及ぼす代表指標。
基本的には毎日第一金曜日。
米国時間8:30に発表で、日本時間は3月-11月が9:30で、11月→3月が10:30。
※夏・冬時間の関係

発表のタイミング的に前月の米国の経済状況を洗わず指数となるので、雇用統計の発表も相場の動きにタイムラグはほとんどないことが多い。
そしてこれが大事な理由はかなり詳細なレポートが出されること。

英語だが数字だけでも追っておくべき。

米労働省労働統計局のホームページ

特に重要な項目は、失業率・非農業部門雇用者数、労働参加率。
それぞれ、Unemployment rate,nonfarm payrolls, labor farce participation rateと言う名前で発表される。

米国の失業者の定義は「仕事をアクティブに差がいているが、1ヶ月間見つからない人」。
リーマンショックのあった2008年から2009年までが、10%まで上昇、特に若年層(24歳以下)が11.3%まで上昇したそうだ。

雇用統計の中でも「非農業部門雇用者数」。
大体15万〜20万人増であれば好調と考えられるという一般的な基準。
景気後退になると減少し、景気拡大となると上昇するとされている。
NBER(全米経済研究所)が発表。
米国は1854年以降、34の景気サイクルを確認。
戦後でも12の景気サイクルが認めらているそう。
リセッションの期間を平均値で見ると、11ヶ月間ほど。
リセッション入りして、11ヶ月程度の時間が経過した後に非農業部門雇用者数が上昇しているかを確認する。

2日早く雇用統計の数字を予測する方法がある

ADP雇用統計。
40万社以上の給与計算を代行している企業が、オフィシャルな雇用統計発表2日前に発表している民間発表の雇用統計。
40万社は米国民1/6にあたるボリュームで、雇用統計はアンケートベースなのに対し、ADPは実際の給与データに準拠して計算されるので、感情による影響がない。

今日はここまで。
また気が向いたら、次「新規失業保険申請件数」を来週の日曜などでまとめるかもしれない。

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