君もBLEACH(風)巻頭歌を詠もう!

BLEACH巻頭歌、またはBLEACHポエムとは。

私の胸に深く突き刺さるその声は
鳴り止まぬ歓声に似ている
(BLEACH 26巻 巻頭より)

まあ要するに『BLEACH』のコミックス巻頭にある意味深なフレーズのことを俗に言った言葉である(BLEACH作中のポエミーな文章も全てひっくるめてBLEACHポエムと呼ぶ学派もある)。

(2023/11/17追記・編集)
芥見下々先生はこれを指して「巻頭歌」と呼んでおり、かっこいいので以下この文もそれに倣って編集しました。

このBLEACH巻頭歌、各コミックス表紙のキャラクターをイメージした文章であると覚しい。
キャラクターの性質や作中イベントを意味深オシャレな言葉で表すもの、それがBLEACH巻頭歌。

素晴らしすぎる。
BLEACH以外の推しにもこんな文章がついていたら素敵なのに……

お前の推しやオリキャラにもBLEACH巻頭歌が欲しくはないか?

私は欲しい!!!!!!!

欲しいけど久保帯人先生は私の推しには歌をつけてくれない。
ないものは作るしかない。Do It Yourself。
そしてどうせつけるなら本物っぽいやつがいい。
本物のBLEACH巻頭歌っぽさを追求してみようではないか。

☆対句

剣を握らなければ おまえを守れない
剣を握ったままでは おまえを抱き締められない
(BLEACH 5巻 巻頭より)

BLEACH巻頭歌といえばこれ、というイメージの方も多いのではなかろうか。対照的なフレーズを並べることで印象深い巻頭歌を作ろう。

☆列挙

心在るが故に妬み
心在るが故に喰らい
心在るが故に奪い
心在るが故に傲り
心在るが故に惰り
心在るが故に怒り
心在るが故に
お前のすべてを欲する
(BLEACH 40巻 巻頭より)

似た構造・同じ構造のフレーズを並べる。対句に比べると出現例は少ないが、印象深いものが多い。「らしさ」の追求という点では、多用は控えつつも取り入れていきたい。

☆断定調で哲学を語る

犠牲無き世界など ありはしない
気付かないのか
我々は
血の海に 灰を浮かべた地獄の名を
仮に世界と
呼んでいるのだ
(BLEACH  42巻 巻頭より)

「~だ」で終わる断言調でハードな「愛」観や「世界」観を語る巻頭歌も多々見受けられる。
上記の対句や列挙と絡めることでよりBLEACHポエムらしさが出せるだろう。

☆改行とスペース

私に翼をくれるなら
私はあなたのために飛ぼう
たとえば この 大地のすべてが
水に沈んでしまうとしても
私に剣をくれるなら
私はあなたのために立ち向かおう
たとえば この 空のすべてが
あなたを光で射抜くとしても
(BLEACH 34巻 巻頭より)

文章全体が長くとも、一行の長さは15字ほどに収められていることが多い(例外もあるが)。
また文章中に適宜スペースが入るのも特徴の1つだ。読点による区切りとの使い分けは判然としないが、織り交ぜることでよりそれらしくなるだろう。

☆あえて1行/あえてひらがな

世界一嫌いだと言ってくれ
(BLEACH 31巻 巻頭より)

戦いこそすべて
(BLEACH59巻 巻頭より)

すきだよ
しぬほど
(BLEACH 65巻 巻頭より)

意外にも1、2行で収まり、難しい漢字を多用したりもしないシンプルなものも多い。
複数のBLEACH(風)巻頭歌を作成する際にひとつかふたつ、短くシンプルなものが含まれていると「ぽさ」がより強まる。

ざっとこんな感じかな?

他にも色々ありそうなので有志の研究による「BLEACH巻頭歌らしさ」の追究に期待したいところ。読点とスペースの使い分け傾向とか……
とにかくみんなも作ってみようBLEACH(風)巻頭歌。

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