饅頭を作りたかっただけなのに

おはようございます。僕です。


今日は七夕、そう、七夕といったらアイドルマスターシンデレラガールズの桃井あずきちゃんと赤西瑛梨華ちゃんの誕生日だ。

僕は「桃井あずきちゃんの誕生日に合わせて饅頭を作ろう!」と思い立った。早速僕はレシピを調べ、調理にとりかかった。

薄力粉を測り、ベーキングパウダーを入れ、水、砂糖を混ぜ合わせ、練ったら餡を入れ、蒸す。たったこれだけだ。

レシピの途中には「水気が多かったら薄力粉を足して」と書いてあった。注意通り、生地に水気が多かったので薄力粉を足した。
しかし、いつまで経っても普通の生地にならない。感覚的に「薄力粉が足りない」と分かった。しかし元々たまご蒸しパンを作るために買ってきた少なめな薄力粉が家にそんなに残っているわけがない。大半は揚げ物とたまご蒸しパンに使ってしまった。
外は雨が降っているし、大体さっきあんことかを買ってきたばかりだ。また雨の降る外に出たくはない。

「もうこれでいくしかない」と確信した僕は、なんとかな〜れと念じながら生地を練って練って練りまくった。以前チョコホイップを作ったときの思い出が脳裏を過る。「なんとかなれ」と思い続けながら混ぜまくったチョコホイップは、結局どうともならず冷凍庫にぶち込んでシャーベットみたいにして食った。あんな思いはもう繰り返したくない。
トラウマを抱えたロボットもののアニメのヒロインの熱き思いのごとく、僕は頑張った。とにかく生地を練り、練り、練りまくった。

結果、どうにもならなかった。

生地は手にへばりにへばりつき、硬めの泥みたいになっていた。あんこを包むときなど、生地が乗った手をあんこの上に掲げてボトボトと垂らしている有様だった。和菓子屋が見たら憤死するかもしれない。

そして迂闊だったのは、あらかじめ蒸し器に紙をセットしなかったことだ。こうしてテーブルに敷き紙を用意して生地を載せてしまったので、テーブルで絶妙なバランスを保っていた生地たちは寄せ合ってしまい、

こうなった。

完全に「モンスターの細胞が融合して何かが生まれそうになっている瞬間」だ。マッドサイエンティストってこういう気持ちだったのかな。

しかし信じるしかない。僕の手持ちのカードはこれしかない。この「新生物が生まれる細胞分裂の段階のヘドロ」のカードを切り、この勝負に勝つしかないのだ。
そして蒸すこと13分。


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何が生まれたんだ。というか、この感じ何か既視感を覚える。そんな見た目をしている。なんだろう……。

そう、レイナサマの誕生日のとき作った蒸しケーキの質感にそっくりだったのだ。今回は「水爆実験の最初の方」ではなく「スライムにもなれないまま生を終えた実験生物」になってしまったが。

しかし大事なのは味だ。なんだかんだ言って美味しければ勝ちなのだ。カーズ様だったら饅頭作りに失敗しても「勝てばよかろうなのだ」と優しい笑みとともに食べてくれるだろう。そう信じ、一口食べてみた。


食感は「硬めのシリコン」だったし、見た目もあんこが「その生物の核になるはずだったもの」に見えてきてキモかったです。
完全に「失敗」でした。

今回までで六回ほどお菓子を作ってきたが、これで四勝二敗だ。連続で負けると流石にしんどくなってくるが、それでもめげずにこれだけは言いたい。

桃井あずきさん、誕生日おめでとうございます。


おわり

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