IPウォームアップとは
今回はメール送信IPアドレスのウォームアップについてです。
ウォームアップについてはコチラのnoteでIPレピュテーションとともに少し触れました。
IPウォームアップがなぜ必要なのか、どのように配信実績をあげていけばよいのかをざっくり紹介します!
なぜIPウォームアップが必要?
IPウォームアップとは、送信IPアドレスのレピュテーション(評価・信頼度)を向上させることを言います。
IPウォームアップが必要な理由、それは受信サーバ(側のシステム)に送信IPを信頼してもらい、受信制限や拒否を回避してスムーズに受信されるためです。
安定したメール配信のためにもIPウォームアップは必要不可欠な取組みといえます。
次のようなケースではIPウォームアップを実施してからのメール配信が望ましいです。
新規に取得したばかりで送信実績のないIPアドレスからのメールは、IPレピュテーションが低く、受信数制限やブロッキングの対応を受けることが多いです。
そのため、IPレピュテーションにプラスとなる正しい配信を続けることが重要となってきます。
そうすることで、送信に利用するIPアドレスの送信実績が積まれ、大量の一斉配信時でも受信制限がされることなく円滑なメール送信ができるようになります。
正しい配信を続けることでIPウォームアップを完了しよう!
では、IPウォームアップ時には具体的に何をすればよいのでしょうか。
ウォームアップ時のメール配信のポイントを紹介します。
①主要なIPブラックリストに登録があれば解除申請する
IPアドレスを新規で取得した時点で汚れたIPだった・・・というケースも多々あるので、まずはじめに利用するIPアドレスが主要なブラックリストに登録されていないかをチェックしましょう。
万が一、登録されていた場合は解除申請し、解除されてからメール配信しましょう。
主要なブラックリストについてはこちらのnoteで解説しています。
②送信ドメイン認証やDNSを正しく設定する
SPFやDKIMなどの送信ドメイン認証やDNSの逆引き・正引きの情報を正しく設定しましょう。
これらはメール送信時に受信側で迷惑メールでないかチェックされる項目でもあり、設定に不備があるとなりすましと判定されてIPウォームアップの妨げになります。
参考:迷惑メールと判定される要因とは?なりすましメールと判定されている
③宛先不明アドレスが極力存在しないリストで配信する
宛先不明でエラーが多発するとIPレピュテーションに悪い影響を与える恐れがあるので、確実に受信できる存在するメールアドレス宛に配信しましょう。
また、テスト用の宛先だけではなく実際の配信リスト宛に送信することがウォームアップに効果的です。
④配信遅延が発生しても影響のないコンテンツを送信する
配信初期段階は、時間あたりの受信速度規制に引っ掛かりメールが遅延する可能性があります。
そのため、IPウォームアップ中のメールの内容は、例えば翌日に着信しても問題ない内容にするなど留意しましょう。
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