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栴檀と「つゆ」


こんにちは。
今週も日曜日となりました。
女将のブログ更新です。

ブログを書いている今、すごい雨が降っております。雲も厚く、梅雨が近いのかもしれません。

さて、本日は「つゆ」の話しをしましょう。

まずは、茶室には、3つの「つゆ」があります。

まずは、掛軸の垂風帯の下の方に左右につけた小さなふさのような糸があります。
そちらを「つゆ(露花)」と言います。


もう一つは茶杓の先の方のことを「つゆ」と言います。




最後の一つは、料理や器に瑞々しく見えるように茶筅を使って「つゆ(露)」をおきます。

どの「つゆ」も大切ですが、特に最後の露は、栴檀にとっては大事にしています。

春によく使う蕨模様の塗りの蓋物。
塗り物ですから、温い温度で温めて軽く拭き最後に「つゆ」が残るようにしてお出しします。

あまりたくさんでもなく程よく。



お客様は、拭き忘れと思われるかもしれませんが、こちらは実は昔からの小さな演出なんです。

今度は、二葉の「そばつゆ」の話しを。

粋な食べ方をするには、「つゆ」にどっぷりつけずに、先にちょっとつけてと言います。

しかし、粋な食べ方ではなくて関東の「つゆ」は、濃いのでそばをどっぷりとつけてしまうと食べられないのです。

薄いつゆならどっぷりつけて良いわけです。

そば屋二葉の「そばつゆ」は、関東の方にも松山の方にも受け入れられるギリギリの出汁と本返しの割にしております。



またそばの食べ方は、自由でありますが、そばの香りを楽しむには、二、三口噛んでから、のどに入れるのが1番うまいと池波正太郎先生は記しています。

そばは、やればやるほど手強いもので、打ってる温度や湿度でそばが変わり、それに対応して香りある蕎麦にしていかなければならないのです。

香りを封じ込めて打つのです。そんな蕎麦を目指して蕎麦職人は今日も打っています。

余談ではありますが、そば屋二葉がお出ししてる天ぷら、だし巻き、ニシンやメニューは、栴檀の板前が考え作っておりますので、他のそば屋さんでは味わえない物です。

そばもつゆもサイドメニューも全てオンリーワンです。二葉のそばが好きと言われるようにこだわり続けたいと思います。

ゴールデンウィークが始まりました。
今年はお出かけしづらい時期ですね。

こんな時だからこそ、ゆったりと体を休めてくださいね。

二葉のそばも営業しています。
「つゆ」とそばの香りを楽しみにいらしてくださいね。

本日もお読みいただきありがとうございます。

素敵なお休みをお過ごし下さいませ。

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