フルリモート入社の新卒社員は、会社での友だち作りに苦労した
こんにちは。note株式会社でデザイナーをやっている仙田です。
僕は今年の夏、新卒でnote株式会社に入社しました。
入社当時、新しい環境でのスタートに胸を踊らせるどころか、フルリモート入社による「会社で友達できないんじゃ…??」という不安でいっぱいでした笑
入社後、いかにオンラインで会社に馴染むか、そしてわずかなオフラインの機会でいかに仲良くなるか、いろいろ僕なりに意識したことがあったので、今回は実際にどんなことを実践したか書いてみようと思います。
Slackに出没しまくる
note社のメインのチャットコミュニケーションはSlackです。
slackで仙田真郷という人間が会社にいるということをまず知ってもらうことから始めようと思いました。長期に渡る自己紹介。
コロナ禍前、出社勤務が基本だった頃は、部署が違ってもオフィス内で「席があそこらへんの人」「いつも出社が早い人」みたいな認識のされ方はあると思うのですが、リモートメインだと業務で関わる機会がなければ顔や存在を知られないままって可能性もあるな…?と思っていました。
とにかく最初は発言しないとみてももらえないと思い、意識的に発言しまくっていました。
(何を当たり前のことを、、とお思いになるかもしれませんが、もともとチャットコミュニケーションが大の苦手だった僕にとって、顔もわからない、話したことがない人がほとんどの環境でいきなりチャットでコミュニケーションをとることは結構勇気のいることでした)
まずは入社した時の自己紹介。ここは自分を知ってもらうチャンスだ!と思いつつ、「こんな盛り沢山書きまくって、自分なんかがSlackの画面占有面積を広くとっていいのだろうか」と葛藤していました。
しかし、勇気を振り絞って学生時代のポートフォリオなども載せて、数十分は悩み抜いた渾身の一発を投下しました(他の入社した方よりだいぶ長ったらしく書いてしまいました)
(たくさんのリアクションが温かった。)
他にも上司の提案で、その日の業務の振り返りをデザイナー以外のメンバーもいるオープンなチャンネルで行ったりしていました。
本来その日の業務をバリューに当てはめて振り返ることでバリューの理解や実施を意識するためにやっていたのですが、オープンチャンネルで書くと、時には別の仕事をしているデザイナーや、他の部署のメンバーからもリアクションやフィードバックをもらえることもあります。
(会話をしたことがない他の部署の先輩に「仙田くんの日報とても勉強になる!」と暖かい声をいただけたこともあります)
他にもスキンケアについて相談するチャンネルを作って肌荒れについて積極的に情報共有をしたり(正社員契約をしたその日に作った)していました
だんだんSlackとうツール自体にも慣れてきます。
キーワード通知機能というものを発見し、自分の名前を登録して活用していました。
(ワークスペース内で指定したワードを誰かが発言したらすぐに察知することができる!)
もしどこかのチャンネルで誰かが僕に仕事を依頼するか迷っていたり、僕の仕事を褒めてくれていたら、それは絶対に見逃したくありません(特に後者は)。気付くのが遅いと話に乗り遅れることもあるので、この機能は重宝しました!
出没しててよかったこと
個人的にはかなり努力してSlackで発言していたつもりなのですが、なかなかメンバーとの交流に手応えを感じられないままだったある日、例のキーワード通知機能が僕の名前を検知していたのですが、
一度も会話したことがない社員のメンバーが、僕をグラレコイベントの講師に推してくれていたんです。(僕は学生の頃からグラレコを勉強・実践していた)
「なんでお話ししたことないのに僕がグラレコをしたことがあること知ってるんだ!?」ととても驚いたのを覚えています。
実はkojimaさん、僕の自己紹介を読み、ポートフォリオサイトを開いて僕のグラレコの記事をちゃんと読んでくれてたんです。(感涙)
たくさん自分のことを書いてよかった!!!!と思えた瞬間でした。
実際にこの投稿をきっかけにイベントの企画段階からアサインし、最終的にはグラフィックレコーダーのくぼみさんを講師として迎えたグラレコ勉強会を実施できました!(そして出演までしました)
イベントは社内のチャンネルで共有され、僕の名前もslackに登場したり。
イベントの企画をきっかけにこれまで交流のなかったチームと一緒に企画を練ったりMTGを重ねることができました。
社内での認知度が増えるということは、それが自分の仕事に、そしてメンバーの役に立つことにも繋がるんだと改めて感じた瞬間でもありました。
出社したら人通りの多い席に座る
これだけリモート業務だと嘆いておいてアレなんですが、実はnote社、必要に応じて多少は出社しても良いというルールでした。(もちろん感染症対策は徹底した上で)
なので、当時週の半分ほど時差出勤して、かならず人通りが多い席に座るようにしていました。
そちらがこちらの、通称、アルバイト席と呼ばれる席です。↓
モニターとオフィスチェアのついたデスクも余っていたのですが、あえてこの席に座り、通りかかるメンバーに挨拶を仕掛けるため、待ち伏せながら仕事をしていました。
この席に座っていたおかげで、メンバーと会話する機会が増え、Slackでのコミュニケーションも気軽になったのを覚えています。
(後から知ったのですが、僕はメンバーに「なんでいつもモニターを使わないでここにいるんだろう?」と思われていたらしく『いつもアルバイト席で仕事してるヤツ』と覚えられていたらしい)
ここは本来はメンバーがランチを食べたり雑談をしたり、自席のないアルバイトメンバーが仕事をするための席ですが、この席は出入り口とデスクスペースのルート上にあるため、社員さんが出社したりお手洗いに行く時に避けては通れぬ席なのです
人通りの多い席に座っていてよかったこと
この席で仕事していると、当たり前ですが他の部署のメンバーと雑談や挨拶をする「機会」が生まれます。
もしこれがデスクスペースの奥の方の席に座っていたら、席が遠い人とはそもそも近づく機会もほとんどなかったので、挨拶する機械もグッと減っていたのだと思います。
アルバイト席に座って一番よかったと思ったことは、対面でお話しすることで、その後のSlackコミュニケーションが気軽になったことです。(業務では関わることがなかった人と話すことができたり、交流の輪が広がったことは言うまでもないのですが)
仕事中、直接会って会話をしたことがないメンバーにSlackで仕事のお願いや確認をすることが多々あるのですが、その際対面であれば声のトーンで配慮を伝えることができます。
しかし、対面のように声のトーンをのせられないチャットコミュニケーションで話に行く時、無駄に慎重になってしまい、何度も送信文を修正したりしていました。
しかし対面で一度直接話すことによって、僕の生の声のトーンを相手がわかってくれている安心感があり、気軽にメッセージを送れるようになりました。
初期の段階で生の声で会話をする機会があるかないかで、その後のチャットコミュニケーションの敷居が変わってくるなと思いました。
さいごに: これから特に社内での個人の発信力って大事になりそう?
リモートで業務をスタートして5ヶ月…note社のメンバーと仲良くなろうとがんばってよかったなと今は思っています。
仕事絡みの話ばかりになってしまいましたが、もちろん!プライベートでも仲良くさせてもらっています。
リモート中心の働きかたになると、元々出社勤務していた人たちとの隔たりを強く感じていましたが、
自分のことを発信し、相手に理解してもらうことが大事
それは自分のためだけではなく相手のためにもなるなと。
社外に向けて自分のことを発信し続けるのも大事ですが、同じように社内でも自分のことを発信し続けるのもとても大事だと実感しました。
それが結局自分の仕事、ひいてはチームのみんなの役に立つことにも繋がるし、そういった小さな挑戦の積み重ねがメンバーからの信頼につながっていくのかなと。
相変わらずslackのコミュニケーションはまだまだ苦手ですがnoteをよりよくしていく一員としてがんばっていきます。
この記事は noteのみんな Advent Calendar 2020 の13日目の記事です
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