3年前に科学ジャーナリスト賞(通称J賞)審査員を仰せつかって、過去2回はリモート会議だったのですが、今年初めて対面の会議があり、6月4日の土曜日午後、日本プレスセンターにて授賞式・記念の盾の贈呈式が行われました。
今年はJ賞3件と、大賞1件の受賞となり、先にJ賞の受賞者・受賞代表者に記念の盾がプレゼンターの先生から贈呈され、講評が述べられた後に、受賞者側からのスピーチ、という流れで進みました。
大賞となったのは『福島第一原発事故の「真実」』という"鈍器本"。NHKの「メルトダウン取材班」の13名が著者。10年かけた取材の内容を、736ページの大作を世に出された講談社さんにも感服です。
プレゼンターの浅島誠先生が熱の籠もったスピーチをされ、代表でNHKアナウンサー部の近堂靖洋さんが出版までのエピソードを交えて御礼を述べられました。浅島先生は、NHKならではの強力な取材力への称賛とともに、「紙の本も大事」ということを強調されておられました(私は後から検索したいので、Kindleもゲットしました♬)。
近藤さんのお話の中で、取材していたときに現場の方々の責任感等に述べられたことに触発されて、全体講評のスピーチの際に以下のようなことを述べました。
全体講評では時間も押していたので話さなかったのですが、この友人はお父様が原子物理学者で、米国の専門家の間では、そのときすでに(当時の日本国民が知らなかった)「真実」が知られていたのだと後で思ったのでした。当時のブログを時系列で下記に貼り付けておきます。
私にとって、ジャーナリズムのごくごく基本のお作法について学んだのは、中学の国語の市川先生(故人)からだったと思い出しました。「5W1H」や「正確な表現」、「要点のまとめかたには2通りある」など。合掌。