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骨折顛末記:3ヶ月経過

過日、1ヶ月ぶりに整形外科を受診。都合、骨折から3ヶ月経ったことになります。「全治3ヶ月」という診断書が出ていましたが、3ヶ月で100%回復したかというと、残念ながらそうではありませんでした。

骨折線は見えず、O田先生は「骨はくっついているので大丈夫」と言ってくださいます。でも、手首を曲げる角度はまだ左手と10°くらい違いがあります。日常動作はかなり改善し、車の運転も問題なくできるようになりましたが、皮膚やその下の結合織や、どこかよくわからない腱か何かに痛みや違和感があって、起きている間、常に「具合の悪いところ」を意識している状態です。また、朝起きたとき、金縛り状態なのか、手首から先がとても強張っている感覚があります。

握力はAmazonで握力計をゲットしてたまに測ってみますが、15 kg前後くらいから、なかなか20 kg超えになりません。4月末でリハビリを卒業することになったのですが、後は自分で頑張って改善しないといけないようです。

文字を手書きすることが滅多にないので気にならないのですが、これが手書きの時代だったら、かなり困ったかもしれませんし、逆に言えば、それがリハビリになるかもしれません。少ない能力でも暮らしていけるのは、バリアフリーな世の中の恩恵ですね。

チタンプレートはしばらくしたら除去するものと思っていたのですが、O田先生は「抜かなくてもいいですよ。患者さんによっては、腱の動きを邪魔している場合や、〈冷たい感じがする〉などの理由で撤去しますが……」という見立てでした。再度、伝達麻酔を行うのは……と恐れていたのですが、サイボーグのままでも良いのなら、それでも良いかもしれません。

今回の経験で感じたことは、もっと歳をとったときに生じるであろう不自由さを前もって体験できたということでした。そして昨年、上皇后様がお誕生日に際して話された中に、なるほどと思ったお言葉を思い出しました。

……最近は,乳がんご手術後のホルモン療法によると思われる左手指のご不自由がおありで,ご移居後は数人の日本人作曲家の曲目を練習されることを楽しみになさっていらっしゃいましたので,おさびしいことだと思います。今まで出来ていたことを授かっていたこととお思いになるのか,お出来にならないことを「お返しした」と表現され,受け止めていらっしゃるご様子です。

意識的かそうでないかに関わらず、成長の過程で何かを一つずつ学んでいくのは「授かって」いたことであって、それがまたできなくなっていくことは「お返し」すると思えば良いのですね……。

COVID-19の拡大が世界的に収束しない様子を見るにつけ、健康が一番有り難いと思います。また、出張等ができない間にこそ、サイエンスを進めたいと考えています。

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