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【採択事業紹介】AI+クラウド型陣痛観測デバイスの検証〜株式会社クラウドセンス〜

『あなたの思いで、仙台・東北から世界を熱狂させる。』をビジョンに、東北地方のスタートアップや研究者、起業家の事業開発支援を目的とした「仙台スタートアップスタジオ ハンズオン支援プログラム」は、6つの採択事業を決定し2023年度の取り組みをスタートしました。

2023年10月2日プレスリリース:ReGACY Innovation Groupと仙台市が共同で実施する「仙台スタートアップスタジオ ハンズオン支援プログラム」の2023年度採択となる6事業を決定

今回は「AI+クラウド型陣痛観測デバイスの検証」をテーマに、株式会社クラウドセンスが取り組む事業についてご紹介いたします。

株式会社クラウドセンスの事業概要

株式会社クラウドセンス(以下、クラウドセンス)は、全く新しい測定技術を用いた胎児心電計を開発しています。今回のハンズオン支援プログラムでは、すべての妊婦さんが安全安心な出産を得られるように、更なる技術/事業開発を目指します。

独自開発のAI+クラウド型胎児心電計を用いて、妊娠初期の陣痛を高精度に検出し、リスクの高い早産を防ぐ

クラウドセンスでは、母体腹壁に付けられた電極から得た生体信号をクラウド内の解析サーバーへ送信し、胎児心電図や母体心電図などの目的信号を独自開発のAIにより抽出し、PCへ転送することによりリアルタイムで胎児の心電図を観測することが可能なシステムであるAI+クラウド型胎児心電計を開発しています。

早産とは妊娠22週0日から妊娠36週6日の出産のことで、全ての妊娠の中で5%が該当すると言われています。26週未満での早産では、胎児の臓器や組織が十分発達しておらず、長期間にわたって新生児集中治療室(NICU)での治療を余儀なくされ、脳性麻痺などの重い後遺症や障害を受けるリスクが高くなります。一方で、それらの早産を予防するためには母体や胎児の状態を正確に把握しておくことが必要になりますが、既存の検査手法は、あくまで安全な分娩のための陣痛変化の測定に留まります。そのため、早産に繋がる”妊娠初期の陣痛”の状態そのものは確認・診断し得ません。
クラウドセンスの開発するAIを用いたクラウド型胎児心電計は、自宅でも簡単に装着でき、妊婦さんの負担を軽減します。また、既存の分娩監視装置では測定し得なかった妊娠初期の陣痛状態が確認できます。これらにより、望ましくない陣痛の察知・抑制による早産防止が期待されます。

全ての妊婦さんが安全安心な出産ができる社会を目指して、更なる技術開発を促進する

クラウドセンスは、リスクの高い早産を減らすため、早産の兆しを検出した場合に速やかに医師の支援を受けられるシステムを開発しています。
「仙台スタートアップスタジオ ハンズオン支援プログラム」においては、現在のデバイスの上市に必要な開発等資金の調達を目指してプログラム期間における検証を進めてまいります。
 
「仙台スタートアップスタジオ ハンズオン支援プログラム」


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