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グロインペイン症候群でお悩みの2人のケースに筋膜リリースをしたポイント

運動を休んでもなかなか治らない人もいるグロインペイン症候群。一年くらい休んでも治らない方もいます。先週もサッカー部の方とマラソンランナーのお二人にお越しいただきました。

痛みは股関節の内側(鼡径部)、下腹部にも痛みが広がる方もいます。2か月くらい休んだら少し良くなったけど、起き上がるだけでも痛い。咳やくしゃみをすると響く。足を前後や左右に振るだけでも痛みが出るので、ボールを蹴るとさらに痛みが出てしまう…

痛みを抱えて運動続けるのも大変ですし、いつまでも治らずに思うようにプレーできないのもツライですよね…

残念ながら今のところ『グロインペイン症候群にはコレ!』という対処法はなく、全身をどのように使っているかを見ていく必要があります。今回は筋膜調整で大きく痛みが改善されたポイントをお伝えしていきます!筋膜の硬さがある場所は人それぞれ異なりますので、ココで必ず痛みが取れる!というわけではありません。しかし、患部以外にも目を向けないと治らないのかもしれないということを知ってほしいと思います!

*効果には個人差があります。本人の了承を得て載せております。

先週の二人に共通していた筋膜のポイントは腹斜筋

二人とも接骨院や整体に通っていたりケアをしていたからか、股関節のところはあまり硬くなっていませんでした。痛みがある場所をケアするだけでは残念ながら不十分なケースは多いのかもしれません。

では症状が改善したポイントはどこだったか?

それは腹斜筋でした!*全員がここで改善するわけではありません

腹直筋の脇にある、脇腹のところの筋肉です。

股関節とは少し離れた場所でしたが、施術した後には痛みが減ってくれました!

二人とも足首の捻挫を何度か繰り返していた

二人とも過去に何度も捻挫をしていました。長引くような怪我や繰り返した怪我の周りの筋膜は動きが悪くなってしまうことがあります。しかも怪我をしてから何年・何十年経っても硬さが残っていることがあります。

1人は足首、ふくらはぎの筋膜リリースで症状が少し改善されました!一方で1人は硬さがあったものの、症状はほとんど変わりありませんでした。痛みの場所から遠く離れたところの問題を見つけるヒントとして過去の怪我の場所を調べることも大切です。

もう少し詳しく、どこでグロインペインが改善されたか。

一人は腹斜筋とふくらはぎ・足で症状が改善。

もう一人は腹斜筋と鎖骨下筋、大胸筋部で症状が改善しました。

上半身を狙わないといけない人もいれば、下半身を狙う必要があるケースもあります。もちろん両方必要な場合もあります。

どこに問題が隠れているか分からないので、なかなか治りにくいのかもしれません…

股関節の筋力が弱いケースは多い

痛みがあるから力が入らないのか、力が入らないから痛くなったのか、どっちが先かは分かりません。しかし、筋力を検査すると弱い所が見られるケースが多いです。股関節を支えられるだけの筋力が発揮されないまま運動をしても痛みが残ってしまうのではないでしょうか。

筋膜を整えた後に筋力が適切に発揮できていない場所には筋力トレーニングが必須です!

股関節の可動範囲は捻る動きが硬い傾向がある

足を組むとか、捻る動きが入る動きが小さくなっている方が多いです。痛みが取れて来たら再発を防ぐためにも可動範囲を広げるようにストレッチをしましょう!

筋力や可動範囲をupしてパフォーマンスの向上につなげる

怪我をただの怪我に終わらせることは簡単。せっかくなので、怪我を成長につなげたいと思いませんか?

今後スポーツする上で怪我を予防して楽しむこと。今まで上手く身体を使えていなかった場所を活動させることでパフォーマンスを高める土台を作り、よりスポーツを楽しむことができるようになってもらいたいと思います!

まとめ

なかなか治らないグロインペイン症候群でお悩みの方には、患部以外のケアにも注目してもらえるようになってもらいたいと思います。筋膜リリースを行う場所も上半身に必要な方もいれば、下半身に必要な方もいます。

痛みが減ってきたら、今度は筋力は戻っているか?関節の可動域は狭いままではないですか?というところをチェックしてもらいましょう。

動きの中で全身をしっかりと使えるようになってくれると症状が取れていく方が多いように感じています。今受けている治療でなかなか変化を感じなければ視点を変えて早く症状を解決するきっかけになってもらえれば幸いです!

早くスポーツ復帰できることをお祈りしております!

*効果には個人差があります。本人の了承を得て載せております。

他のケースについてもホームページでグロインペイン症候群を紹介しております。

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