【気づき】Vol.0918(2011年1月16日発行のブログより)
半田正興さん。
向島西郵便局の局長をされていた半田正興さんから、年賀状をいただいた。
半田さんは全国津々浦々のハガキの達⼈たちと交流があり、
その道で知らない⼈はいないだろう、有名な⼈だ。
正月休みに東京から帰省していた息子さんが
僕の『顧客が倍増する魔法のハガキ術』(技術評論社)を
お⼟産に手渡してくれたそうだ。
しかも、2冊。
半田正興さんと息子さんは猛烈な読書家であることがわかる。
本をプレゼントする際に、
2冊というのは筋金入りの本好きでなければ理解できないだろう。
半田さんのハガキに対する深い愛情が伝わってきた。
僕の本のイラストが描いてあるのだが、これがまたとても巧い。
巧い以上に深い愛情を感じる。
この⼈は本当にハガキを書くことをこよなく愛していて、
僕の本を気に⼊ってくださったのだな、ということが伝わってくる。
ハガキというのは自分の命を削りながら、時間のお裾分けをするんだけど、
そのぬくもりがひしひしと伝わってくるんだよね。
いったい、
このハガキを書くのにどれだけの時間を費やしてくれたのだろう。
いったい、
こうしたハガキを書くことができるようになるまでに、
どれくらいのハガキを書いてきたのだろう。
いったい、
どれだけのハガキに対する愛情があれば、
これだけのハガキを書き「続けること」ができるのだろう。
熱意というのは「続けること」である。
続けられないということは、熱意がないということだ。
そんなことを考えながら、まるで1冊の小説を読むように時間をかけて、
⼀枚のハガキを何度も引っ張り出してきては繰り返し味わった。
否、小説という表現は正しくないな。
どちらかというと児童向けの絵本だ。
僕は400ページの長編小説を読むよりも、
児童向けの絵本を1冊読むほうが時間がかかるから。
表紙だけでも最低30分は味わえる。
印刷の匂いを嗅いでいるだけで半日過ぎてしまう。
シンナー中毒ならぬ印刷の匂い中毒なのだ。
半田正興さんのハガキを通して、僕のこれからのハガキや仕事、
そして人生のスタンスが変わっていくように感じた。
ありがとう。
本当に、ありがとう。
実はこの本は、
郵便局で働いている人に向けて書いたラブレターだったのです。
追伸.
イラスト周囲の、黄色のオーラがスーパーサイヤ人みたいで、
とっても好きです。
追伸の追伸.
そういえば今⽇は、
「べジータみたい」と昔よくからかってくれてたキミの誕生⽇だね。
あの後ドラゴンボールを全巻買って読みました。
それまでべジータは最低なヤツだと思っていました。
でも今は最高の褒め言葉だったんだと感謝しています。
“魔人ブウ”じゃなくてホッとしています。
ハッピー・バースデー!
追伸の追伸の追伸.
キミこそブルマに似ていたけれど。
...千田琢哉(2011年1月16日発行の次代創造館ブログより)
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