見出し画像

【気づき】Vol.1014(2011年4月12日発行のブログより)

プロフィール。

サラリーマン時代に、
何百人という講演の先生たちと仕事をさせていただいた。

そこで僕はプロフィールの重要性を学んだ。

たかだかプロフィールと思う人は、成功することができない。

プロフィールほど大切なものはない。

プロフィールの断片が、たとえば名刺だ。

プロフィールの⼀部である名刺を受け取る際には、両手で拝受するだろう。

名刺は相手の分身だからだ。

そのくらいプロフィールというのは命であるということを、
僕は仕事を通じて叩き込まれたのだ。

偉い人ほど、たった⼀つの単語や句読点などでも絶対にこだわりがある。

⽂章の順番にもわびさびがあるから、勝手に⼊れ替えてはならない。

このニュアンスがわからない人は、
絶対に出世できないし成功してお金持ちになることができない。

実際に僕が恥をかきながら痛い目にあって学んだ⼀部を特別に紹介しよう。

すでに時代が変わって存在しない固有名詞もあることを、お断りしておく。

「プロフィールに大手証券会社出⾝としか書いていない人の会社名は、
野村証券ではなかった」

 「プロフィールに銀行出⾝としか書いていない人の銀行名は、
第⼆地方銀行が多かった」

 「プロフィールにコンサルファーム出⾝と強調する人は、
ほとんど個⼈事務所的な猛烈販売会社の出⾝者が多かった」

 「プロフィールに上場企業出⾝としか書いていない人の会社名は、
有名なブラック企業が多かった」

 「プロフィールに欧米の名門大学留学経験を強調している人は、
お金持ちのボンボンが日本で入れる大学がなかったために、
お金の力で卒業せずにただ遊学(?)していただけだった」

「プロフィールに早大卒としか書いていない人の学部は、
なぜか主に次の3つの学部に異様に偏っていた。
社会科学部・第⼆⽂学部・⼈間科学部」

「プロフィールに北大卒としか書いていない人の学部は、
たいてい唯⼀つだった。水産学部」

「プロフィールに京大卒としか書いていない人の学部は、
たいてい唯⼀つだった。農学部」

「プロフィールに東大院修了とだけしか書いていない⼈の出⾝大学は、
95%の確率で東大ではなかった」

 「プロフィールの過半数を華やかな学位と会社名で占める⼈は、
実績がからきしない人が多かった」

これらはほんの⼀部だ。

これらを通して、人間観察力というものが身についたような気がする。

人の気持ちを考えるようになる。

テロップに流れる名前の順番が原因で、
自殺してしまった有名な俳優もいるくらいだ。

笑いごとではない。

プロフィールを軽く見る人は人を見下している人だ。

プロフィールを軽く見るべからず。

少なくとも、この人間社会で豊かになりたいのであれば。

追伸.

今では、著者のプロフィールを読むのが好きです。

自分のプロフィールについてアドバイスをもらうのも好きです。

それだけでSWOT分析の練習問題になります。

僕のプロフィールは、
最初の頃のプロフィールからかれこれ20回以上改訂し、
オリジナルがもうほとんど残っていない状態になりました。

その間、何十人というプロたちに読んでもらって、
どんどん加筆修正していきました。

プロフィールは生き物なんだね。

追伸の追伸.

僕の究極のプロフィールの目標は、自分の名前、一行のみです。

名刺にもど真ん中に

「千田琢哉」

とだけ書いてあったらかっこいいですね。

 ...千田琢哉(2011年4月12日発行の次代創造館ブログより)

↓千田琢哉のコンテンツ↓

🔷千田琢哉レポート
文筆家・千田琢哉が書き下ろしたコトバを毎月PDFファイルでお届けします。

🔷真夜中の雑談~千田琢哉に訊いてきました~
文筆家・千田琢哉があなたから頂いたお悩みに直接答える
音声ダウンロードサービスです。毎月1日と15日発売!
“毎月1回の飲み代を、毎月2回の勉強代に”

🔷千田琢哉公式チャンネル
「3分の囁き」千田琢哉の独り語りをYouTubeでお楽しみ下さい。