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【気づき】Vol.1109(2011年7月16日発行のブログより)

カウンター。

よくランチタイム等の混雑時に、

「カウンターへお願いします」

という店員さんの声を⽿にする。

何も珍しいことではないだろう。

否、ひょっとしたら模範回答通りなのかもしれない。

でも、僕はこれを⽿にする度に、
なんかモノを扱っている集金マシーンのように感じるのだ。

「はい、そこに座ってお腹に入れたらさっさと出て行くように」

というのを単に敬語にしただけでは?

と思うのだ。

もちろんカウンターに座るべきだとは思うのだが、

「申し訳ございませんが、
只今混雑しておりますのでカウンターでよろしいでしょうか?」

と言うことはできないのだろうか。

随分印象が違うと思うんだけどね。

昔も今も大学生たちと交流できる機会に恵まれている。

率直に申し上げて、僕は飲⾷店というのは、
優秀な人材が集まりにくいからこそチャンスだと思う。

ホテルも例外ではない。

学生時代を振り返っても、
トップ水準の魅力の持ち主はまずホテルに就職しない。

というよりこれらを就職先として考えることすらない。

飲⾷業界となるとさらにそのずっと下だ。

どこでもいいから内定もらって職を探さなきゃっていうのが本音だ。

学生間で噂されるブラック企業の多くが飲⾷関係だという事実。

ただ、スタートラインは低くても、
その後は客商売としてしごかれまくるから成長する。

銀行や役所や郵便局での情けない対応、

「我々としましては正当な処理を致しまして・・・」

とお客様に対して平気でのたまう無神経さよりは、
遥かにマシだと僕は思う。

「正当か否か」はお客様が判断することであって、
お前が判断することじゃないって・・・

それを踏まえたとしても、
飲⾷業界にはまだまだ改善の余地があり過ぎる。

カウンター⼀つの声のかけ方をとっても、
これだけ多くのことを気づかされる。

たったひと言にその人の生き様や教養が露呈されている。

この業界に外から際立ったイノベーターが入り込むのか、
内部から優秀な逸材がのし上がってくるのか、
楽しみだ。

知性や感性というのは、勤務時間中に磨かれているわけではないんだね。

24時間365日で成⻑していくつもりでなければ、
本当の意味で知性や感性は磨くことなんてできない。

換言すれば、オフでだらけたいっていう人は、
知性や感性を放棄したいって堂々と宣言してもいいくらい。

そのほうが潔さを感じて友だちになりたいって思う。

そういうものだと思うよ。

追伸.

何気ないひと言に、人生すべてをかけよう。

  ...千田琢哉(2011年7月16日発行の次代創造館ブログより)

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