【気づき】Vol.1223(2011年11月7日発行のブログより)
フィールド・オブ・ドリームス。
1989年アメリカ映画。
If you build it, he will come. = 「それを作れば、彼が来る」
思わずメールの署名欄に⼊れたくなってしまうコピー。
このセリフから物語は始まる。
舞台はアイオワにある広大なトウモロコシ畑。
そのトウモロコシ畑を営む貧乏農家の主人がケビン・コスナー。
妻と娘の3人暮らし。
映画の中でケビン・コスナーの⽗親は、元マイナーリーグの選手だった。
だが若い頃に口論の末家を飛び出し死に顔を見ることなく、
今日まで過ごしていた。
「ごめん」
のひと言がいえなくてずっとずっと後悔していたんだね。
そんな中いつもの畑仕事をしていたら、
冒頭のメッセージが聞こえてきたんだ。
日本昔話でいうと、まるでわらしべ長者のように信じて行動に移すと、
次々に夢に近づいていく。
これが観ていて興奮するんだよ。
わらしべ長者で大切なことは、 とことん運の悪い男が、
アドバイス通りに最初に手にした藁を大切にしたことだ。
もしここで、
「ちぇっ、藁か」
ってバカにしていたら人生は変わらない。
人生を変えるためには、
1.信じること
2.⾏動を起こすこと
が大切なのだ。
1000人中999人がこれと逆に、
「納得できないんですが」
「根拠は何ですか」
って永遠にチャンスをつかめずに人生を終えていく。
チャンスというのは、藁のことなんだよ。
この映画ではタダでさえ貧乏なのに、ケビン・コスナーはトウモロコシ畑を刈り取って野球場をこしらえてしまう。
ここがスゴイ。
つべこべ言わずに信じて行動するんだ。
エイミー・マディガン演じる妻も立派だ。
家計は火の車なのに、
「あなたの後悔のないようにしなさい」って、
まるで宮本信子さんのあげまんの世界なんだ。
さげまんは、
「私たちはどうなるのよ!ちゃんと責任とってくれるんでしょうね」
とがみがみ怒鳴り散らしてぶくぶく太って屁こいてる。
やっぱりあげまんはいいよね。
結局、その後も幻聴が続いてメッセージ通りに従っていく。
明日までに家を追い出されるってところまできてるんだけど、
もうどうにでもなれってところまで行くんだよ。
ピンチだと人は騒ぐけど、超ピンチだと人は逆に落ち着くんだよね。
野球場をこしらえた後にどうなったかっていうと、
最初は“ブラックソックス事件”で球界を永久追放された、
シューレス・ジョー・ジャクソンがご登場。
続いてケビン・コスナーが愛した歴代の名立たる選⼿たちが勢揃い。
最終的には次々と夢が叶って、
⽗親とキャッチボールできるところまで実現する。
これがスゴイ。
キャッチボールは男と男の会話だからね。
このキャッチボールだけで今まで会話できなかった分が帳消しになる。
絶交状態にあった⽗親に向かって、
勇気を振り絞ったケビン・コスナーが、
「お⽗さん、キャッチボールしよう」
と声をかけるところが⼀番よかったな。
追伸.
信じて動ける人しか見えないものがある。
ライト兄弟やエジソンは、普通の人が信じないものを信じ、
動かなかったことを行動に移した。
それが人類の歴史や地球を変えた。
それだけのこと。
...千田琢哉(2011年11月7日発行の次代創造館ブログより)
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