【気づき】Vol.1046(2011年5月14日発行のブログより)
黙秘。
僕の好きな女優
主演の95年米国映画『黙秘』。
テーマは殺人・近親相姦・家庭崩壊と暗いが、
最後は実に後味のいい愛情あふれる映画だ。
ハッピーエンドで終わる話っていいよね。
ハッピーエンドの作品を作るには、
苦労の人生を歩み続けてきた人でなければ無理なんだけどね。
これは当時の米国の深刻な社会問題を背景にしているのだろう。
かなりのインパクトを与えたはずだ。
それもそのはず、監督は
『ショーシャンクの空に』
でも有名な⻤才スティーブン・キングだから。
さて、この映画『黙秘』では、冒頭からいきなり人が死ぬ。
開始早々から何とも暗い。
だがすぐにキャシー・ベイツの名演技により、
どんどん話の中に引きずり込まれていく。
たとえ誰にも信用されなくたっていい。
もちろん、死刑になってもいい。
そんなことはたいした問題ではない。
ただ真実を自分の娘だけには知って欲しい。
母の娘に対する壮大なスケールの愛情が描かれている。
母親というのは強い。
いざとなった際の肚が座っている。
生命力が違うというのかな。
名門大卒の才媛でマスコミでバリバリ働くキャリアウーマンの娘だけど、
母親の芯の強さの前には太刀打ちできない。
そして、母親は娘のすべてをお見通しなのだ。
10年以上離れて暮らしていたというのに、ね。
どんな職場で、
どんな男と恋愛をして、
どんな生活をしているのかが手に取るようにわかってしまう。
娘でさえそうなのだから、
単純な男である息子などいとも簡単に見破られているのだろう。
映画の中で、
「女は時には冷徹なほど強くなくては生きていけない」
というセリフが別の3人の女性の口から出てくる。
20世紀という時代は優秀な女性にとって、
確かに生きづらい世の中だった。
21世紀には女性進出の時代がある分岐点を超えた瞬間から、
ブレイクするはずだ。
暴言かもしれないが、
僕は従業員29⼈以下の組織のマネージャーは、
全員有能な女性でもいいと思っている。
国会議員は6割女性にしてもらうと、実現性が⼀気に高まるだろう。
権力闘争ならぬ、
おちんちんの大きさ比べばかりしているような男は、半分未満でいい。
ただし、
1000人や1万人といった組織となるとこれまた話は別だけどね。
追伸.
登場人物もロケ現場も少ないのに、
これだけ壮大な映画にしてしまうってスゴイなぁ。
...千田琢哉(2011年5月14日発行の次代創造館ブログより)
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