【我が師】Vol.0638(2010年4月12日発行のブログより)
『セント・オブ・ウーマン 夢の⾹り』
「この世で私にとって最⾼のものは、⼥性。
・・・そしてずっと離れてフェラーリだ」
この映画のタイトルはここからきている。
⼈⽣は、⼥と⾦。
能書きや綺麗事はどうでもいい。
これほど⾃然の摂理に則った、正直な⼈⽣もないだろう。
以前、外資系⾦融機関に勤務していた気鋭の評論家・副島隆彦⽒が
著書の中でこんなことを述べていた。
もちろんスーパーエリートの超ハードワーカーたちの会話だ。
「おい、お前、俺たちは何のためにこんなに⼀⽣懸命になって
働くのか考えたことあるか︖」
「旨いもん⾷って、いい⼥と寝るためだ」
・・・・・・・・・・・・
アル・パチーノが⾝⻑163cmしかない俳優だということを
ご存知だろうか。
いつもその⼩柄を感じさせないような哀愁漂う、
決して多くを語らないが説得⼒溢れる演技が僕は⼤好きだ。
この映画
『セント・オブ・ウーマン 夢の⾹り』
ではかつてリンドン・ジョンソン⼤統領のスタッフにも加わった経歴を持つ元エリート軍⼈(陸軍中佐)を⾒事に演じている。
際⽴って有能で組織内でも⼀⽬置かれていたが、
そこはサラリーマン社会の常である。
毒⾆ぶりが災いして左遷されてしまい、左遷先の基地で酔っぱらいながら
⼿榴弾で仲間と遊んでいたところ、爆発して完全に失明してしまった。
ボストン郊外で傷痍軍⼈恩給を受けながら
姪⼀家のお世話になっている。
もちろんプライドは果てしなく⾼く、筋⾦⼊りの軍⼈らしく
頑固者で厄介者扱いされていることは想像に難くないだろう。
毎⽇部屋に籠りきってアルコール漬けの⽣活を送っていた。
そんな荒んだ⽣活の中、ハーバード⼤学への最短コースである
名⾨ベアード校に特待⽣で全額授業料免除として通う貧乏学⽣と出逢う。
年齢も育った環境もあまりにもかけ離れたこの2⼈の出逢いが
わずか2泊3⽇の旅⾏を共にすることにより
⼤きな化学反応を引き起こして、⼈⽣を変えていく。
まったく接点のない2⼈に⾒えたが、
それぞれの⼈⽣で疎外感を持っていた、つまり孤独だった、
という点においては⾒事に⼀致していたのだ。
運命を⼤きく変えるような出逢いには2つの条件が必要だ。
1.互いに、実⼒があること
2.互いに、孤独であること
以上。
...千田琢哉(2010年4月12日発行の次代創造館ブログより)
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