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【気づき】Vol.1139(2011年8月15日発行のブログより)

原発。

原子力発電所ほど不思議なものはない。

日本は世界で初めて⼆つの原子爆弾を落とされた。

わずか66年前の話である。

誰もが恐れおののいて、
口にするのも憚れるような⼀種のタブーだったはず。

ところが、それをすぐにエネルギー源として活用し始めた。

本来科学者たちはそう活用してもらいたかったはずだ。

もちろん、科学者たちは役立ってもらいたいからといって、
原子力の研究をしていたわけではない。

だが、ただの⼀⼈として原子爆弾に使われることを望んでいる人は、
いなかったはずだ。

最も便利なものは最も危険なものと同一だった。

マクロの世界よりも、ミクロの世界のほうが危険なことが盛りだくさん。

否、
マクロの世界で起こっていることとミクロの世界で起こっていることは、
究極は同じかもしれない。

この地球上の物体は、
我々の体も含めてすべて電子でできているということになっている。

電子が飛び回っている数で⽔素になるかヘリウムになるか決まる。

この電子が⾶び回っている構造は、
金星や地球が太陽の周りを公転しているのと同じ構造ではないか。

原子核に関する研究や、遺伝子に関する研究というのは、
よほど良心を持って臨まないと⼀線を超えてしまう。

何よりも、それらをどのように活用するのかを決めるのは、
科学者というよりも政治家だが。

原発問題を招いたのも、技術者や科学者の責任ではない。

と、僕は思う。

電力会社だって国策として押し付けられたからイヤイヤやっていた。

イヤイヤやっていたところに今回の問題が起きた。

人間の特性として誰かのせいにしなくてはみんな不安になるから、
いろいろ暴かれていく・・・

あれをきっかけに電力会社の役員報酬を含めた、
内部やあり方が露呈されたような気がする。

否、実はそんなちっぽけな話ではなく国のあり方が問われているのだ。

国のあり方というのは、僕たち一人ひとりが他人事ではないってことだね。

政治・経済・教育すべての嘘が明るみに出てきたということ。

政治家を批判するということは、自分を批判しているということ。

経済を悲観しているということは、自分を悲観していること。

教育のあり方を憂くのは、自分自身を憂くということ。

原因はすべて自分自身にあるということに気づくことが、
すべての問題解決のスタートではないか。

大きく起こった事件の原因は超ミクロの日常に必ずある。

それだけのこと。

追伸.

原発問題から日常の何に結び付けるだろうか。

世の中の変化とは、常に次のステップに向けて不可欠の課題なのだ。

先延ばし・逃げるという選択は最も危険だ。

 ...千田琢哉(2011年8月15日発行の次代創造館ブログより)

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