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【気づき】Vol.0948(2011年2月10日発行のブログより)

遅ればせながら。

ついでのパークハイアット。

高級ホテルハイアットグループの中で頂点に位置するホテル。

僕の書斎から都庁とともに毎日見える新宿の高層ビル。

実際に足を運ぶと、
建物そのものよりも土地の標高で突出して高く見えることがわかった。

自称ビル評論家としてこれは新しい発見だった。

さて、 41階のラウンジでアフタヌーンティーセット。


他の⼀流ホテルとくらべて意外なほど質素なのだが・・・
実はお代わりし放題。

だからとってもリーズナブル。

軽食系もスイーツ系もじゃんじゃん動脈型サービスとして、
運んで来てくれる。

もちろんすべてとびきり美味しい。

もちろん静脈型サービスもピカイチだよ。

サッと下げてサッと運んできてくれる。

僕だけ回転率が他の席より4倍くらい高いから、
要注意人物として憶えられてしまわないように注意が必要だ(笑)

アフタヌーンではなくて、
普通に遅めのランチでも⼥性だとお腹いっぱいになってしまうだろう。

やはり圧倒的に30代から40前半とみられる女性二人組が多い。

中には半日くらい窓際の絶景を楽しみながら、
おしゃべりで盛り上がっている人もいる。

たぶん、女性というのはああしている時間が⾄福の瞬間なんだな。

話の中身は結局はすべて恋愛と結婚なんだよ。

これは幼稚園の頃から変わらないね。

男の子はどっちが力持ちか、オレのおちんちんのほうがでっかいぞ、
と競って死ぬまでその延長で同じことをしている。

女の子は好きな男の子の話題で、
その男の子が自分にどんなことをしたのか、言ってきたのか、
どう思っているだろうか、その話題だけで一生を楽しむことができる。

美味しいことや気持ちいいことはその⼿段であり、潤滑油なんだね。

僕の後ろに座った女性二人組も、 37歳のとびきりの美人なんだけど、

「そろそろカレに結論出させなきゃ」

って意味深な話でかれこれ3時間は堂々巡りしていたと思う。

僕のほうが後に来て先に帰ったからわからないんだけどね。

盗み聞きしたくなくっても、
声が大きいしエンドレステープを聴いているときのように、
同じ話を50回くらいされるから否でも耳に入ってくるんだよね。

でも、それはそれで本人たちはご満悦だったみたいだ。

僕は一人ゆったり、
『マリアビートル』(伊坂幸太郎著)を読むつもりでいたんだけど。

おかげさまで、
2時間滞在していたのに22ページまでしか読めなかったよ(笑)

ま、こんな経験もアリかな。

追伸.

ホテルの入口がわからないので尋ねた1Fで案内してくださった、
警備員さんがカッコよかった。

この人こそが本物のパークハイアットのシンボルだ。

追伸の追伸.

これまで頂点レベルの話題のホテルに足を運んできたけれど、
ホテル業界は人材の流動が激しいことが改めてよくわかった。

凄い感性の持ち主はより新しい⼀流の場へ、
根こそぎヘッドハンティングされてしまうのだ。

パークハイアットでさえ、その例外ではなかった。

⼀流と超⼀流の違いはとっても些細なことで、しかも目立つ。

 ...千田琢哉(2011年2月10日発行の次代創造館ブログより)

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