見出し画像

【気づき】Vol.0951(2011年2月13日発行のブログより)

オヤジ現象。

電車に乗っていると、オヤジとオヤジではない人の境目は、
決して年齢ではないことがわかる。

⼀目瞭然なのだ。

オヤジは、乗る順番を守ることができない。

オヤジは、乗車した瞬間から、
それまで仕事で見せたことのないような鋭い目つきで、空席を探し回る。

そのエネルギーの数分の1でも仕事で発揮できたら、
もう少しまともな役職と給料を与えられていたはずなのに。

オヤジは、降りる駅に到着してからようやく重い腰を上げるから、
満員電⾞で周囲に迷惑をかける。

オヤジは、股を大きく拡げながら見苦しく座っている。

股関節が緩んでいるということは、
生殖本能がすでに不能でインポテンツな証拠だ。

股関節を拡げている角度と生殖能力は見事に反比例する。

オヤジは、偉くもないのに腕を組んで瞑想している。

両肘が隣の⼈の領空を阻害していることに気づかない。

おまけに寝過ごしてしまって、ぶつぶつ独り言で⽂句を言っている。

だからチャンスを逃して出世に遅れて窓際になったのだ。

オヤジは、新聞を拡げて隣の人の領空を阻害する。

メタボなお腹だけでも⼗分に領空を阻害している上に、
新聞でさらに領空を無意識のうちに占領しようとするのだ。

会社で年齢相応のポジションを与えられていないため、
デスクでは堂々と新聞を読むことができないのだ。

オヤジは、電車が揺れると真っ先によろめく。

電車が揺れると姿勢の悪い人から順番によろめいていく。

姿勢が悪いということは、血流が悪いから無神経で感性が鈍く、
頭の回転も鈍い。

よってあちこちで迷惑をかけている。

オヤジは、携帯の着信音がバカでかい。

おまけについつい出てしまって、しかもその声がやたら大きい。

会社と家庭で虐げられているから、
知らない人の前くらいでは虚勢を張りたいのもわかるのだが。

オヤジは必ずしも男性とは限らない。

ここ最近は女性版のオヤジも急上昇中だ。

女性版オヤジで特上クラスは、
何といっても電⾞の中を化粧室と間違えているオヤジだ。

人前でも平気で化粧を塗りたくる。

これは両親の教育の賜物である。

人前で化粧を塗りたくるという行為が、
人前で排泄する行為と同じことすら家庭で教わらなかったのだ。

周囲から見たら、
腐敗した生ゴミが車内に放置されているのと同じくらい迷惑なのだ。

デジタル化が進んで人類はすごいことになったと思っていたら、
マナー違反のオヤジが性別を問わずにあちこちで増殖している。

21世紀はオヤジが繁殖していく時代なのだろうか。

追伸.

フェラーリは美女を悦ばせるためにあるが、股関節は締めるためにある。

 ...千田琢哉(2011年2月13日発行の次代創造館ブログより)

↓千田琢哉のコンテンツ↓

🔷千田琢哉レポート
文筆家・千田琢哉が書き下ろしたコトバを毎月PDFファイルでお届けします。

🔷真夜中の雑談~千田琢哉に訊いてきました~
文筆家・千田琢哉があなたから頂いたお悩みに直接答える
音声ダウンロードサービスです。毎月1日と15日発売!
“毎月1回の飲み代を、毎月2回の勉強代に”

🔷千田琢哉公式チャンネル
「3分の囁き」千田琢哉の独り語りをYouTubeでお楽しみ下さい。