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【気づき】Vol.1236(2011年11月20日発行のブログより)

ミザリー。

1990年公開のアメリカ映画。

最近手に汗握るほどのホラー映画を観ていない人は、いいかも。

僕の大好きなキャシー・ベイツが出演している。

彼女はイカれた年増女役を演じると抜群だね。

殺気がこちらにまで伝わってくるド迫力。

『黙秘』

を観賞して以来すっかりその魅力に取りつかれた。

今回特にハマったのは、
ジェームズ・カーン演じるベストセラー作家が主人公だったこと。

このベストセラー作家は、

『ミザリー・シリーズ』

で世界的に有名になった。

話の内容はまったく違うんだけど、

ちょうど

『ハリーポッター・シリーズ』

のJ・K・ローリングのようなイメージと思ったらいい。

超大物作家として圧倒的な地位を築いている。

そしてその圧倒的な地位のために、
熱狂的なファンもたくさんいるのはお決まり。

あのジョン・レノンのようにね。

ベストセラー作家は新しい原稿を持って雪山をクルマで⾛っていた。

途中でクルマが転倒する事故に遭遇。

全身血まみれの重体になった。

そんな中で奇跡的に熱狂的ファンに助けられる。

奇跡的といってもストーカーだから四六時中監視していたんだけどね。

この熱狂的ファンがキャシー・ベイツなんだ。

うわ〜こうして綴っていていもゾクゾクして怖くなってきた。

ファンは作家を担いで自宅で治療する。

元看護婦ということもあって処置も手慣れたものなんだね。

2日後に作家は目覚めるんだけど、

そこから地獄が始まる。

両脚は複雑⾻折でまったく歩けない状態だ。

寝たきり状態の絶対安静でベッド生活が始まる。

ファンからは過剰なほどの愛情に溢れた看病を受けて。

次第にファンの異常な言動に気づかされる。

実は過去に数々の犯罪歴があって狂喜の沙汰を繰り返していた。

作家は機嫌を損ねる度に何度も殺されそうになり、
ファンのために無理⽮理⼩説を書かされる羽目に・・・

いつ殺されるかもしれないという、
恐怖の中で物語を綴っていくことができるのがスゴイ。

クレイジーなファンが気に入らなければ即アウトなのだ。

冷静に観ると熱狂的ファンの心理がわかりやすく描かれていると思う。

人間というのはこうした可能性を誰もが持っているのかもしれない。

好きでたまらないがゆえに殺意を抱く。

愛しているがゆえに無理心中を強要する。

遠い憧れの存在を独り占めしたい場合には、
もう自分の目の前で殺すしかないと思っちゃうんだね。

そうすれば自分だけのヒーローになると錯覚してしまうんだ。

人間というのは、否、宇宙の存在そのものが紙⼀重で出来上がっている。

ラストシーンで、作家は自分の不幸を笑いながらネタにすることができる
って思わせてくれるところが何だか勇気づけられるんだよね。

あれだけの生き地獄を味わっておきながら、

足が不自由になりながら笑えるってスゴイ。

追伸.

映画の中で地域の警察官が、プロ根性を見せてくれるのが好きだな。

最後は残念なんだけどね。

追伸の追伸.

『リーダーになる前に20代でインストールしておきたい⼤切な70のこと』

を読んだという女性読者から

「さっそく45番目を試してみました」

というメールをいただいた。

リンクの貼ってあったブログを拝見して逆に僕が驚いた。

僕も知ってる美人女性起業家だったからだ。

さすが美人は行動力がハンパではない。

追伸にこうあった。

「攻められるってこんなに恥ずかしかったんですね」

実は本書は45番目を書くために残りの69個をでっちあげたのです。

見抜かれた。

...千田琢哉(2011年11月20日発行の次代創造館ブログより)

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