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【気づき】Vol.1216(2011年10月31日発行のブログより)

フィッシャー・キング。

1991年米国映画。

思春期の頃リアルタイムで観賞した映画を、
10年後20年後と時間を経て観ると新しい発見があるよね。

ラジオのカリスマ辛口DJがうっかり口にした言葉をきっかけに、
レストランで銃を乱射する殺人事件が起こる。

カリスマDJは3年後すべての仕事を失い、業界を⼲されてしまう。

レンタルビデオショップのヒモ生活をしている。

やけを起こしたある日の晩、地元の浮浪者狩りの若者に殺されそうになる。

そんなところをロビン・ウィリアムズ演じる浮浪者に助けてもらう。

実はこの浮浪者は3年前のあの事件で妻を亡くした夫だった。

目の前で頭をブチ抜かれて・・・

精神的にイカれてしまって幻覚も激しくなっている。

いつ死んでもおかしくないくらいにね。

落ちぶれた元カリスマDJはこの浮浪者を見捨てたら、
自分は⼈間じゃないって責任を感じ、
何とかして役に立ちたいって思うんだね。

人は人を助けることによってしか、
幸せを享受できないことをここで痛感するんだ。

実は浮浪者は恋をしてる。

猛烈に不器⽤でドジでそれほど美人とは言えないんだけど、
そんな女性をまるでストーカーのように毎日観察している。

何曜日の何時にはここで何しててここでしくじるってところまで、ね。

元カリスマDJは、
命がけで恋のキューピット役になることに決めるんだね。

この映画は137分と長い。

前半は疲れてしまう。

でも2回目に前半の真価がわかるんだよ。

ああ、このシーンはこのためにあったのかって。

やるね。

恋の傷は、新しい恋によってしか癒せない。

もし、恋に破れて死にたくなった人がいたら、この映画を観ればいい。

ちなみにタイトルのフィッシャー・キングとは、聖杯のこと。

聖杯とはキリストが最後の晩餐で使い、
⼗字架にかけられた際の血の受け皿にされたもの。

恋の傷を癒すとってもありがたい杯なんだね。

追伸.

あゆちゃん、心のこもったお便りありがとう。

『7日間で人生を変える旅』もちゃんと届きました。

表紙に強固に貼り付けられた手紙が⼀番よかった。

この映画はラジオDJを目指すキミのことを思いながら観ました。

あゆちゃんと同じ大学の同じ学部出⾝の女性と、
交際させていただいたことがあります。

キャンパスにも⼀度行きました。

...千田琢哉(2011年10月31日発行の次代創造館ブログより)

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