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【気づき】Vol.0983(2011年3月12日発行のブログより)

大丈夫だと思いますよ。

昨日の巨大地震・東北地方太平洋沖で、マンション内のアナウンス。

今いるマンションは46階の高層タワーなんだけど、
最新の建築物だから、同じ方向に振り子のように、
リズミカルにゆっさゆっさ揺れるようになっている。

直後、
「みなんさん、この建築物は安全ですから絶対に外に出ないでください
とハッキリとした⼝調でアナウンスがかかった。

プロだと思った。

生まれて初めて経験する震度5(弱)の地震だった。

今日はこれと対極の話。

「⼤丈夫だと思・い・ま・す・よ

このセリフを吐いた人にセクシーな人は一人もいなかった。

プロは、いつも言い切る。

言い切る人はセクシーだ。

ゴルゴ13がこのセリフを吐くことはない。

ドラゴンボールのべジータがこのセリフを吐くのをイメージできない。

男でこのセリフを仕事上で吐く奴は、子孫繁栄の資格がない。

そのくらい卑劣で逃げ腰の最低の言葉だと思う。

先日薬局で買い物をした。

ある本で、
「毎日⽬を綺麗に洗うと、視界が拡がって気持ちいい」
と書いてあったので、

早速コンタクト用洗眼液アイボンのようなもので、
コンタクトしてない⼈用を探しに行ったのだ。

自力で洗眼液を探し当てて購入しようとしたところ、
コンタクトレンズをしているわけでもないので、
「コンタクトレンズをしていませんが、大丈夫でしょうか?」
と店員さんに聞いた。

近所の薬局だから、
いつも店員はその中年男性⼀⼈だということは知っている。

つまり、その⼈は薬剤師だということである。

でなければ薬局経営はできないから。

その人の返事は、
「・・・大丈夫だと思いますよ」というものだった。

これはプロとして絶対に言ってはならないセリフだ。

「大丈夫だと思いますよ」の裏には、
「でも万⼀の際は責任は自分にはないですけど」というのが隠れている。

わからないならわからない、とハッキリ言わなくてはならないし、
何よりもちゃんと確認すべきだろう。

その分の料金も利益には含まれているのだから。

専⾨知識があることがプロではない。

専⾨知識は最低限のスタートラインだ。

スタートラインからどれだけお客さんの立場に立つことができるか。

これがプロだろう。

「大丈夫だと思いますよ」というのは、
当事者意識がまったくない傍観者の発言だ。

傍観者にプロは一人もない。

傍観者は常にアマチュアだ。

当事者意識を持った人間のみがプロなのだ。

薬局でお菓子を売るのもいいんだけど、本来の役割を忘れないで欲しい。

もっとお客さんは薬局を信頼しているのだから。

追伸.

昔と比べて薬局がお菓子屋さん、雑貨店化している分、
薬局そのものとしての本来のプロフェッショナル性が落ちた。

確実に、下がっている。

追伸の追伸.

洗眼液の効果は抜群。

すぐに視力アップするね。

南青山の景色が2Km先まで透き通って見える。

追伸の追伸の追伸.

みなさん、過去日本最⼤の地震は⼤丈夫でしたでしょうか?

都内ではすっかり暗くなってからも、
たくさんの⼈が溢れ返って道路が混雑していました。

地震そのものよりも交通閉鎖の影響のダメージが大きいです。

余震も多く執拗な地震でした。

大学4年間を過ごさせてもらった仙台が、
特にたいへんなことになっているようです。

...千田琢哉(2011年3月12日発行の次代創造館ブログより)

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