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【気づき】Vol.1052(2011年5月20日発行のブログより)

地震のせい。

ここ最近ふとあることに気づいた。

仕事のできない人逃げる人のメールの冒頭には、
たいてい地震の話題に長々と触れられているものが多かった、
ということだ。

だらだらと地震の恐ろしさや、友人知人の安否を綴られたかと思うと、
ようやく最後にちょろっとメールの返事がある。

その返事は本来謝らなければならないのに、
冒頭の長い長い地震メールですっかり反省を忘れて、
あるいは、忘れてくれたらいいのにな、
という願望を込めて開き直っている。

本人はバレていない、
あるいは、
うまく切り抜けられたと思っているのだろうが、
こういうのって完璧にバレているんだよね。

というより、仕事ができない上に人間性まで低いのかと思われる。

だから、ますます仕事ができなくなっていくのだ。

こうした天災を言い訳にする人は、本当に卑劣極まりないと思う。

都内のサラリーマンで、
震災があった翌週に営業成績を詰められたと愚痴っていた人がいた。

アホかと言いたい。

オマエ、地震と関係ないじゃん、って。

震災現場にいたわけでもない人間が、震災のせいにして、

「こんなときに営業成績で詰めるなんてどうかしている」

と騒いでいるのだ。

もちろんその人は出世に遅れたリストラ候補だ。

申し訳ないんだけど、これはサラリーマンが間違っていて、
経営者が合っていると思うよ。

震災の被害を直接受けずに、
屋根の下で1⽇3回⾷事しながら温かい布団の中で眠っている人間は、
現状の仕事で今まで以上に成果を挙げるべきだって。

復興になけなしの寄付金を捧げただけで自己満⾜に浸るな。

出世して税金をたくさん納めてたくさん買い物をしなくてはならない。

仕事で成果を挙げてお金をきちんと使って、経済を循環させるのが⼀番だ。

商売人がお金を稼ぐことから逃げたらおしまい。

たくさん稼いでたくさん使う。

こんなの当たり前の話だ。

思い遣りや気持ちは大切だ。

しかし、いざとなった際の事実としては、
貧乏人の寄付金よりもお金持ちのぜいたく。

10万円寄付してふんぞり返っている⼈間よりも、
笑いながら1億円道楽した人間のほうが経済を循環させている。

年間30万円の所得税を⽀払っているサラリーマンよりも、
年間1,000万円の所得税を払っている経営者のほうが、
経済を循環させている。

事実としては、ね。

商売人は稼ぐ以上に循環させることが必要だ。

お金を稼ぐのはスキルだが、お金を使うのはアートであり、ハートなのだ。

追伸.

まったく被害に遭っていないのに、
ここぞとばかりに地震のせいにするのは、もうやめにしよう。

“際”

の部分で、

ドンマイな人と潔い人の差がつく。

 ...千田琢哉(2011年5月20日発行の次代創造館ブログより)

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