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【気づき】Vol.0873(2010年12月8日発行のブログより)

オンリーワン。

「ナンバーワンより、オンリーワン」

ひと昔前よく流行ったコピーだ。

今どき得意気になってこのコピーを使うのは、
せめて進化するのを諦めたオヤジだけにして欲しい。

もし、経営コンサルタントで、
このコピーに酔いしれているような人がいたら、
半径5メートル以内に近づきたくない。

そのくらい、恥ずかしい⾔葉だと思う。

オンリーワンなんていうのは、負け犬の遠吠えに過ぎないからである。

仮にオンリーワンであったとしよう。

魅力的な分野であれば必ず有能な人や組織がなだれ込んでくる。

すぐにジ・エンドである。

たいして魅力的でなければ、そもそも誰も相手にしないから儲からない。

そしてオンリーワンであるがゆえに、
サービスのレベルも低くなってしまう。

見苦しいサービスで酔いしれることになる。

これも長続きしない。

オンリーワンなどというものは、一時しのぎの手段に過ぎないのだ。

オンリーワンを目指しているのは、そもそも努力しない人である。

努力するためには、やはりナンバーワンを目指さなくてはならない。

日本一でなくてもいい。

各都道府県⼀でなくてもいい。

市町村⼀でさえ、なくてもいいかもしれない。

でも、せめて近所では⼀番でなくてはならない。

僕はどんな分野であろうとも、存続していくためには、
その分野で上位5%以内に入ることが条件だと思っている。

つまり、地域に100社の競合があれば、
5番以内には入っていなくてはならないということだ。

もし、10番や20番でも居心地がいいというのであれば、
単に全体のレベルが低いだけだから、他業界の侵入で抹殺されるか、
業界全体が抹消される。

それが自然の摂理である。

オンリーワンなど口が裂けても言ってはならない。

あくまでもナンバーワンを目指して、正々堂々と生きようではないか。

 追伸.

ナンバーワンになってから、ゆっくりコーヒーでも飲みながら、
オンリーワンを語ればいい。

ありがたがって、周囲はお金を払ってあなたの話を聴いてくれるから。

 追伸の追伸.

もし僕が女性に生まれ変わったら、
ドンマイ男のオンリーワン女として束縛されるなんてゴメンだ。

イケてる男のナンバーワンの女になりたい。

絶対に。

...千田琢哉(2010年12月8日発行の次代創造館ブログより)

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