【気づき】Vol.1258(2011年12月13日発行のブログより)
愛知県。
紀伊國屋書店名古屋空港店。
かんき出版名古屋エリア営業担当の遠藤さんから。
名古屋から元気をありがとう。
ちょうど最近自分の生まれ育った故郷について本を読んでいた。
ご存知のように歴史上の三英傑である
織田信長
豊臣秀吉
徳川家康
についてだ。
織田信長は1534年⽣まれ。
豊臣秀吉は1537年⽣まれ。
徳川家康は1542年⽣まれ。
3人とも今の愛知県出⾝。
3人とも特に際立って優れた出自でもない。
この中では⼀番マシな織田信長でさえ、
せいぜい⽥舎の市町村長のご子息といったところ。
第⼆地⽅銀行の専務か常務の息子くらいかな。
豊臣秀吉にいたっては文字通り百姓の息子で、⼀番下っ端の足軽から。
もはや説明の必要はない。
徳川家康は物心つくか否かで人質に出されるほどの弱小武士のご子息。
地方銀行の天下り先の孫会社のご子息といったところか。
少なくとも天下統⼀には程遠い位置にいた3⼈。
不可能と思える下剋上を達成できた理由はビジネスと似ているんだね。
つまり、タイミングと⽴地なのだ。
タイミングというのは⽣まれたタイミング。
これはもう運としか言いようがない。
3⼈の性格と年齢差がまるで予め計算されているかのようだ。
ちなみに誰かが大幅に早く生まれ過ぎても、
遅く生まれ過ぎても天下統⼀には無縁になってしまう。
つまり歴史が変わってしまうんだね。
立地についてはこれも運だ。
織田信長が伊達政宗のように東北の果てに生まれていてもダメだ。
もちろん四国や九州でもお話にならない。
岐阜県や愛知県だったからこそ天下統⼀に近づけたんだね。
もちろんこの時代の首都は京都。
京都に隣接した県ではなく、間に滋賀県を挟んでいたことがキーになる。
ワンクッション置くと何でもやりやすいよね。
監視されまくってるとやりにくい。
その意味で滋賀県はキツい。
悪いけど滋賀県をクッション代わりにして好き勝手できるのが実にいい。
商売でもタイミングと立地って重要。
どんなに勝てる戦略でもタイミングがずれたらアウト。
立地が腐っていたらアウト。
立地というのは今だと戦う場所といってもいいね。
駅前か郊外かなど以外にネットとかも立地だよ。
後は本人たちの未来完了形のイメージ力だね。
織田信長は弱小の頃から必ずこうサインしていた。
天下布武
見事な未来完了形に惚れ惚れするね。
実際は天下ではなくて関⻄と中部だけに終わったけど。
秀吉と家康に天下が転がってきたのは信長のおかげだもの。
追伸.
伊達政宗はタイミングと立地が最悪だった(笑)
不完全燃焼の地元⺠たちは歴史に異常なほど詳しい。
ちょうど昭和⼀桁生まれに異常なほど戦争オタクが多いように。
僕の出⾝大学には⽂学部でさえ入試に歴史が含まれていなくて、
代わりに算数の記述試験が必須だった。
法隆寺にある⽟⾍厨⼦の⽻の数を即答したり、
魏志倭人伝を暗記しているような偏差値80クラスの歴史オタクたちは、
ブーブー不平不満を言っていた。
利久の牛タンは最高だった。
…千田琢哉(2011年12月13日発行の次代創造館ブログより)
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