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【気づき】Vol.1115(2011年7月22日発行のブログより)

サービス。

サービスって言葉は簡単に使われるけどとても奥が深い。

サービスがよければ繁盛して、サービスが悪ければ衰退する。

一寸先は闇でもあり光でもある。

サービス劣化の原因というのはたくさんあるんだけど、
その⼀例を挙げたい。

ここからサービス向上のヒントに気づいてもらえるはずだ。

たとえば飲⾷店で雑誌やマスコミに取り上げられたとする。

今僕の手元に都内のカフェが紹介された雑誌がある。

この雑誌に紹介されているようなカフェに行くと、
いきなり倒産しているか閑古⿃が鳴いている。

驚く。 本当に。

エントリーNo.1の店からいきなり、もうない。

仕方がないから次の店、その次の店・・・

って行くじゃない。

すると閑古⿃が鳴いているか、
店長が馴染み客と暇そうに座ってくっちゃべってる。

他にもお客様がいるのにお構いなしでプライベートな話。

個人店で飲食を営んでいる人って、
脱サラした人やリストラされた人もいる。

サラリーマン時代の武勇伝なんかを、
これまた寂しそうなスイーツ好きの女性客に延々と語っている。

些細な言動でそれが伝わってきてしまうんだよね。

雑誌で取り上げられると、
物珍しさにドカンと1週間ほどはお客様が殺到する。

でも、

「あれ?こんなもんなの?どこが?」って思われる。

その人がリピーターになることはないのはもちろんのこと、
口コミでも思い切り広げられるからね。

ツイッターやfacebookといったデジタル化は、
結局は嘘が通用しなくなっていくという時代の流れなんだね。

3ヶ⽉後には元よりも売上が落ち込む。

長続きしている店には取材拒否ってところも多い。

栄枯盛衰のカラクリをよく知っているし、そもそも困っていないからだ。

ペコペコ頭下げまくったり、
お金を払ったりしてでっち上げても、結局は寿命を縮めているんだよね。

ステロイドと同じ。

世の中って本当にうまくできているよな、って思う。

ツイッターのフォロワーやブログのアクセス数を⼀気に増やすと、
中身がスカスカで急激に衰退していく。

後が続かない。

デジタルはとことん活用すべきだけど、
最後にモノを言うのはアナログの素のチカラなんだね。

追伸.

カフェって、不思議。

店長と馴染み客がそっくり。

店がお客様を決め、お客様が店を決める。

素敵なお店は馴染み客でわかる。

馴染み客の感じがいいから。

...千田琢哉(2011年7月22日発行の次代創造館ブログより)

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