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【気づき】Vol.0960(2011年2月21日発行のブログより)

転職者。

大企業から中小企業へ転職する人がいる。

その⼈たちの共通点を挙げよう。

まず若手の場合(20代)。

たいていは前評判がよくて期待をされている。

入社1年くらいは自分のがんばりと周囲の協⼒で、
成果を挙げる傾向にある。

無意識のうちのえこ贔屓だ。

ところが、である。

あるとき業績不振に陥ってから組織の癌細胞と化すことが多い。

プライドが高く、過去の自分のピークをベースにしているから、
素直さにも欠けている。

前職場と比較して現職場がいかに欠点だらけなのかをあげつらう。

つまり仕事ができない上に性格も悪いといった、
悪のスパイラル状態に陥ってしまうのだ。

最初の頃謙虚に見えたのは、実はまやかしだったのだ。

人は絶好調のときには⽋点を隠蔽することができる。

会社も同じだ。

好況時には問題点を見落としがちだ。

調子がいいときほど要注意なのだ。

次に中堅どころ(30代以降)の採用の場合。

中には最初からブランドに騙されて採用してしまうような、
中小企業オーナーもいる。

ひょっとしたら、これは誰もが通る道なのかもしれない。

ブランドに騙された場合、最初から使いものにならないことがほとんどだ。

特に中堅社員で転職するというのは、
からきし仕事ができなかったことが多い。

ちょうど年収が上がる頃になって、どうして転職しなければならないのか。

それを捨ててでも居心地の悪さから脱出したいからに他ならない。

転職者の8割は仕事ができないから転職活動をしているのだ。

転職者の8割はキャリアアップではなくて、
どこからどう見てもキャリアダウンをし続けることになる。

無論、大企業から中堅社員が転職活動している場合においても、
できる人はいるかもしれない。

ただ、
そんな人は全体の転職活動者のせいぜい2割程度だと知っておくことだ。

⼀番いいのは、履歴書を面接後に確認用としてチェックすることだ。

最初に綿密に履歴書を分析してしまうと、
ブランドに惑わされてしまう可能性が高いから。

履歴書の事前チェックは埋まり具合いと字の丁寧さ、
写真のクオリティにとどめておくことがのぞましい。

追伸.

ブランド力のある履歴書ほど要注意。

なぜそんなブランド力のある人が、
わざわざあなたに頭を下げてまで転職したがるのだろうか。

何かとてつもない問題を抱えているから、と考えるのが自然だろう。

...千田琢哉(2011年2月21日発行の次代創造館ブログより)

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