【気づき】Vol.1237(2011年11月21日発行のブログより)
暗いところで待ち合わせ。
タイトルは2006年公開の邦画で、
原作は乙一さんの長編小説で2002年24歳の年に出版。
主演は“なっちゃん”で有名な田中麗奈さん。
田中麗奈さん演じる父子家庭で育ったミチルは、
交通事故で失明してしまった。
⼀緒に点字を学んでいた父親も突然の脳卒中で亡くなってしまい、
⼀戸建ての家で孤独生活がスタート。
親戚連中なんかも態度が一変して、
「かわいそうに。でもウチは狭いから面倒見るのは無理」
ってみんな逃げていくんだ。
でも人生はよくできている。
いつだって絶望は希望のはじまりなんだよ。
真っ暗闇の人生の中で、
ミチルは1日中ゴロゴロ寝転がって生きている。
そんな中、電車の人身事故がきっかけで、
指名手配されている容疑者がミチルの家に転がり込んでくる。
チェン・ボーリン演じるアキヒロだ。
目が見えないミチルと指名⼿配されているアキヒロの2人生活が始まる。
目が見えなくたって、否、
目が見えないからこそミチルは何でもわかってしまうんだね。
親友には、
「何かがいるのよ」
って漏らすんだけど親友は、
「ネズミじゃないの?」
って返すだけ(笑)
僕が通っていたはり・あんまの先生は盲人だったんだけど、
記憶力が抜群で人の喜怒哀楽を読み取る能力が抜群だった。
五感のうちどれかを失うと、
他が補おうとして途轍もない潜在能力を発揮するんだね。
見える人よりも見えない人のほうが見えているってことだ。
一方のアキヒロは深い心の傷を背負いながら人間不信で⽣きてきた。
お互いが暗闇の中で生きていたということは共通だったんだ。
最後はアキヒロがミチルの心の扉を開く。
逃げ出しそうなミチルの背中を押す。
でも実はアキヒロのほうがミチルに背中を押されていたんだね。
最後はホッコリさせられるいい映画だったな。
追伸.
舞台は群⾺県の前橋にある⼤胡駅。
どんな場所でも人次第で思い出を作ることができるんだね。
楽譜がどうかよりも、誰がそれを演奏するかが人生では大切なんだよね。
...千田琢哉(2011年11月21日発行の次代創造館ブログより)
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