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【気づき】Vol.1039(2011年5月7日発行のブログより)

手錠のまま脱獄。

脱獄映画って、どうしてこんなに面白いのだろう。

答えは単純明快。

現代人はみんな、
自由なふりをしながら見えない監獄に閉じ込められているからだ。

『ショーシャンクの空に』

に感銘を受けて繰り返し観た人は多いだろう。

タイトルの

『⼿錠のままの脱獄』

は1958年公開の米国映画。

日本人ではなかなか理解できない根深い人種差別。

この壁を乗り越えることは人類が続く限り難しいかもしれない。

それを踏まえた上で、
この映画を観賞すると奥深さを味わうことができる。

白人と黒人の壁を超えた、人間と人間の絆を描いた傑作だと思う。

映画の細部に、いかに人種差別が根深いのか、
を教えてくれるメッセージがふんだんに含まれている。

「そんな気持ちわからない」

「とにかくダメなものはダメだ」

という日本人にありがちな正論ではなく、
きちんと現実を直視させてくれる。

否、日本人だって大人になればなるほど陰湿ないじめと差別が存在する。

「いじめと差別は許しません」

と正論ぶっている人間ほど危ない。

当事者意識がないからだ。

いじめと差別っていうのは、大人になったら露⾻には誰もやらない。

じめじめと完全犯罪のようにさりげなく、
そして、いやらしくみんなやっているんだよね。

オリンピックの⽔泳選手に黒人がいないのはなぜだろうか。

真剣に考えたことはあるだろうか。

トニー・カーチス演じる白人囚と、
シドニー・ポワチエ演じる黒人囚の人生をかけた真の友情。

男と男の友情には、セコイ女の計算は通じない。

戦友という⾔葉がある。

文字どおり地獄を共にした相手としか真の友情は育むことができない。

メェメェ喚く羊の群に固執することなく、
真のパートナーを探すのに逆境というのは最高の環境なのだ。

そんなパートナーにたった一人でも出逢うことができれば、
それだけで生まれてきた意味がある。

真の人生の勝ち組だろう。

追伸.

手錠が繋がっているときよりも、
手錠が繋がっていないときのほうが、絆は強いんだね。

...千田琢哉(2011年5月7日発行の次代創造館ブログより)

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