【気づき】Vol.1221(2011年11月5日発行のブログより)
僕の美しい人だから。
1990年アメリカ映画。
16歳離れたカップル。
女性43歳、ハンバーガーショップのレジ打ち。
男性27歳、広告会社のエリートサラリーマン。
お互いに大切な人を亡くして「生きる目的」を失った人生を送っている。
そんな中、ひょんなきっかけで2人は出逢う。
きっかけとは、パーティーに参加していたジェームズ・スペイダー演じる
イケメンエリートが、ハンバーガーショップにクレームを言いに来店したのがきっかけ。
高々1個49セントのジャンクフードショップだ。
店名が『ホワイトパレス』ってなっていて、
これがこの映画の原題になってる。
始まりはいつも終わってからしかわからない。
それをタイトルで思い出させてくれるんだね。
ホワイトパレスでは、
スーザン・サランドン演じる年増⼥がレジ打ちをしている。
男と女はここで大喧嘩になる。
この出逢いがリアリティを感じる。
なぜなら、運命の出逢いというのは最悪であればあるほど、
そのギャップが魅力的になるからだ。
結局イケメンエリートは、年増女の性欲のはけ口にされてしまう。
まるで性欲の塊のようにね。
女の部屋で男が犯されてしまうのだ。
この描写がまるで男女逆転しているかのようだ。
もう⼆度と来ないつもりだったのに、男はまた⾜を運んでしまう。
何度か会ううちに、
お互いの生い立ちや環境が違い過ぎることに女が気づかされる。
育ちが違うってやつだね。
住む場所も家賃も交友関係も⾷べるものもすべてが違うんだ。
でも男のほうは男のほうで、
自分が今の生き方に向いていないと思っている。
バリバリのエリートサラリーマンじゃなくて、
安月給の教師に戻りたいなんて言ってる。
2人は出逢うことによって、
本来の自分を取り戻すことができたんだね。
映画の中で公園で散歩中、
男が女の解けた靴ひもを結んであげるシーンがある。
このシーンが何ともいえない微笑ましい感じだ。
本当に愛し合ってるんだなって伝わるね。
ラストシーンも凄いんだけど、それは映画として凄いということで、
公園の靴ひもはやられたなって思うよ。
だって、本当に愛するっていうことは、
こうした何気ないしぐさや思い遣りなんだもの。
追伸.
スーザン・サランドンの男前女の発揮されている映画としては、
『テルマ&ルイーズ』もよかったな。
この映画もラストシーンは快感だった。
...千田琢哉(2011年11月5日発行の次代創造館ブログより)
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