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【気づき】Vol.1204(2011年10月19日発行のブログより)

フック。

1991年アメリカ映画。

ちょうど20年前だね。

監督はスティーブン・スピルバーグ。

スピルバーグのことを人は、

「大人になれなかった子ども」

って言うけれど本当はムチャクチャ繊細で計算し尽くしている。

江頭2︓50や⿃居みゆきが、
自分ブランディングを練りに練って計算し尽くしているのと同じだね。

とっても繊細で普通の人が1しか落ち込まないところを、
100落ち込んじゃう人でなければいい仕事はできない。

普通の人が100で満⾜してしまうところを、
永遠に満⾜できない人でなければいい仕事はできない。

タイトルの

『フック』

という映画は人気アニメーションのピーター・パンを実写化したもの。

映画の中でピーター・パンは40歳の中年男。

役を演じるロビン・ウィリアムズも公開当時そのまま40歳。

アメリカの肉食系ビジネスエリートっぽく企業買収を専門とする弁護⼠。

文字通り仕事人間で家庭崩壊寸前。

実はこれってスピルバーグの心境も投影させていたんじゃないかな。

想像だけどね。

映画の冒頭で僕が思わずブチギレそうになったのは、
お遊戯会の途中で携帯電話に出てしまうシーン。

これは殺人沙汰になってもおかしくない。

⼀番嫌いなマナー違反だったからついムッとしてしまった(笑)

今から20年前の携帯電話っていうのは、
まだお金持ちがふんぞり返って使っていたんだよね。

基本料⾦がとてつもなく高くて、
クルマの電話同様に選ばれた人だけが所有していた。

それが次第にお手軽な値段で、女子大生や女子高生まで持つようになって、
世紀の変わり目にはほぼすべてのサラリーマンに浸透してきた。

ふんぞり返っていた所有者が、
今度はペコペコ謝りながら話している人たちが目立つようになった。

そんな時代背景を想像すると思わず笑って許してしまう。

人が空を飛べるようになるっていうのは、やっぱり夢だよね。

この映画から教わったことは、
飛び方を忘れたピーター・パンが落ち込んでいる時、
ジュリア・ロバーツ演じる妖精から、

「楽しいことを思い出せばいいのよ!」

ってアドバイスされること。

これほど的を射たアドバイスはない。

つまり、大人の汚れた心を削ぎ落として、
子どものピュアな心を思い出しなさいってこと。

子どもの頃信じていたけど、
大人になってから夢から醒めてしまったことって、
たくさんあるような気がするね。

この映画を通して伝わってくるのは、
信じることの大切さと信じ続けることの大切さ。

この世知辛い世の中で、
人間関係が決裂したり夢を失いかけてきたりしたら、
この映画でもう⼀度フック(絆)を取り戻そうよ。

追伸.

ジュリア・ロバーツの当時のプライベートを知った上で、
この映画を観賞するとまたコクがあるね。

さすがだなって拍手喝さいしたくなる。

...千田琢哉(2011年10月19日発行の次代創造館ブログより)

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