【気づき】Vol.1257(2011年12月12日発行のブログより)
購入特性。
散歩コースの1つである赤坂見附。
とある日に散髪のついでに書店に立ち寄りながら。
旭屋書店のベルビー赤坂店(2012年に閉店)。
⼊⼝の⼀等地に⾒事な陳列ありがとう。
お気に⼊りの自己啓発コーナーにも。
今回うれしかったのは、
自分の本の購⼊現場を見ることができたことだ。
本に限らず自分の商品を買ってもらう瞬間ってうれしいよね。
目の前で購入してくれた本は、
今回ハッと気づかされたのは、購入特性だ。
ここからは真面目な話にするね。
購入してくれたのは推定40代と思われる女性。
40代の堅気ではない(笑)と思えるくらいの魔性の美女、
とだけ付け加えておこう。
おかげで迂闊にも『背中本』の陳列風景の写真撮り忘れた。
何度もこの本に戻ってきて何度も立ち読みしてくれていた。
「お、全部読み切るな」と思った。
全部読み切った。
全部読み切った瞬間僕はこの人は購入すると確信した。
案の定、全部読み切った後にまた2回戻ってきた。
今度は気になったページをまた繰り返し読みなおしている。
読みなおしているページが僕の⼀番好きなページだった。
うれしかった。
ちょっと興奮した。
この人は家族と来ているわけじゃない。
一人で来ている。
何度も読んだ後僕の本だけをレジに持っていってくれた。
思わず抱きしめたくなった。
今までいろんな人の購入特性を観察させてもらった。
男女ともに3回以上立ち読みした本は51%以上の確率で購入する。
他の本に浮気しながら、
本命の素晴らしさを味わって購入意欲を確認しているのだ。
「う〜ん、やっぱり今夜は千田琢哉の⾔葉でいこうかしら」ってね(笑)
男女の関係と同じだね。
あ、これは男だけかな。
本命に僕の本を選んでくれたのはうれしい。
僕の本は浮気相手で他の大物作家のもとに帰ったとしても、うれしい。
本命でも浮気相手でも、⼟俵に上がれたというのがうれしい。
今日もこんなにいいことがあった。
さあ、今からまた本を書くとしよう。
追伸.
出版社勤務でありながら、
読書はすべて図書館や献本で済ませているという人。
それがいつまで経っても売れる本がつくれない理由なんだよね。
売れない本なんてプロじゃなくても作れるもの。
年収の低い人って、テレビばっかり観てて本買わないよね。
いつもギャハハって笑ってるけど、何がそんなに面白いの?
...千田琢哉(2011年12月12日発行の次代創造館ブログより)
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