【気づき】Vol.1271(2011年12月28日発行のブログより)
青い鳥。
2008年公開の日本映画。
阿部寛主演の学校モノで中学校の教室を舞台とした、
いじめによる自殺未遂事件後の話。
暗い話をイメージしている人も多いかもしれないけれど、
そんな映画じゃないから安心していい。
僕が阿部寛さんを初めて知ったのは、
ちょうどこの映画の21年前に公開された
1987年の『はいからさんが通る』だった。
南野陽子さん主演だったんだけど、
僕の中では阿部寛さんの記憶のほうが鮮明に残っている。
理由はわからないんだけど、当時の僕から見たら俳優さんとしては、
個性的な顔と異様に高い身長だなと感じたのだろうか。
その後阿部寛さんは自分の特徴を活かして大活躍されるようになった。
自分のすべてを受け入れた人間は強いんだな、そう学ばされたように思う。
20年前より今のほうがかっこいいもの。
『ドラゴン桜』
もいい味出してたよね。
さて、
『青い鳥』について。
地味な映画ではあるんだけど、気づかされることは多い。
今の学校や家庭、そして地域社会における教育を再認識させられることも多い。
奇をてらったセリフで感動もののお涙頂戴というのではなく、
愚直に事実に立ち向かっていく勇気。
これは部下育成にも使える。
結局人を教えて育てるなんてできない。
自分から気づいていかなければ人間は変われないからだ。
気づかない人間は一生同じ問題に繰り返しぶつかるだけの話。
気づいた人間は⼀度の人生を何度もステップアップしていけるだけの話。
気づいていくためには、お互いが本気であることだ。
お互いが本気であるためには、
まず自分が本気にならなければ相手を本気にさせることはできない。
映画の中で阿部寛は吃音症という設定になっている。
吃音だからできないわけではなくて、吃音だからできることがある。
極度なコンプレックスや欠点というのは、
自分が事実を受容すれば強烈な武器であり長所に⼀転する。
事実を受容するというのは、シンプルだけど勇気がいるんだね。
正解は自分の心の中にしかないんだけど。
偶然だけどこれは
『仕事で悩んでいるあなたへ 経営コンサルタントから50の回答』
でもあの手この手で繰り返し伝えたんだけどね。
追伸.
映画の前半で、
教頭先生の熱くて長いスピーチがこれから始まるっていうのに、
チャイムと同時に話の途中ですくっと立ち上がって教室に向かう
阿部寛がいい。
このサラリーマン、否、公務員の失格っぷりが男前だ。
Time is life.
...千田琢哉(2011年12月28日発行の次代創造館ブログより)
↓千田琢哉のコンテンツ↓
🔷千田琢哉レポート
文筆家・千田琢哉が書き下ろしたコトバを毎月PDFファイルでお届けします。
🔷真夜中の雑談~千田琢哉に訊いてきました~
文筆家・千田琢哉があなたから頂いたお悩みに直接答える
音声ダウンロードサービスです。毎月1日と15日発売!
“毎月1回の飲み代を、毎月2回の勉強代に”
「3分の囁き」千田琢哉の独り語りをYouTubeでお楽しみ下さい。