【1%ノンフィクション】Vol.0667(2009年11月18日発行のブログより)
鈍⾏
甲はせっかちだ。
エレベーター待ちのときには決まってボタンをパチパチ何度も叩いている
せっかち男がいる。
そんなことをしてもエレベーターが到着するスピードは変わらないのに、
である。
その典型が甲だった。
エレベーター内は⼈間社会の縮図である。
交通機関でも甲は最短最速で⽬的地に到着するのが当たり前だった。
⼄はそんな甲に⼀⽬惚れした。
⼀般にせっかち男は仕事ができる。
敵も多い。
⼄は甲をドラゴンボールのべジータに⾒⽴てていた。
そんな⼄もブルマに似て美⼈で頭もよかった。
おまけに、エッチだった。
⼄は甲にたった⼀つだけ調教に成功したことがある。
それが、⼄の⾃慢だった。
甲は⼄と旅⾏に⾏く際だけは決まって素直に鈍⾏に乗る。
信じられないが本当のことだ。
プロセスは遠回りであればある程いい。
⼈⽣と愛する⼈との旅⾏においては。
プロセスが主であり、ゴールはほんの⼿段なのだ。
...千田琢哉(2009年11月18日発行の次代創造館ブログより)
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