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【気づき】Vol.1145(2011年8月21日発行のブログより)

童話。

最高の自己啓発書は童話だと思う。

⼀般に童話は文字数が少ない。

子どものために読みやすくしてあるのではない。

何⼗年、何百年と読み継がれていくためには、
必然的にシンプルかつ本質的でなければならないからだ。

その証拠に童話の作者は名だたる天才たちだ。

これはあなたのビジネスにも非常に大きなヒントになるはずだ。

複雑で長ったらしいものは、まだムダが多くて世の中に浸透しづらい。

せいぜい⼀時的に流行になるのが限界だ。

100年単位で語り継がれるものは本物であることが必要条件。

本物というのはシンプルであること。

嘘がないこと。

シンプルになると嘘で塗り固めることができない。

言い訳が許されない。

成人式を超えてからこそ、童話を味わいたいものだ。

僕が

『うさぎとかめ』

で⼀番好きなシーンはラストシーンだ。

競争でうさぎに勝ったかめの周囲に森の動物たちがどっと集まる。

そこにうさぎの姿はない。

自然界において勝者は限りなく神に近くて美しい存在である。

そして、物語はここで終わる。

かめが集まってきた動物に何を話したのか、
その模範解答は掲載されていない。

これが世の中である。

模範解答はこれから1,000年かけて、
人類が考え続けなければならないのだ。

採用試験でこれをやってみると面白いだろう。

受験生が100⼈いたら、 1番から100番まで見事に分かれるはずだ。

より正確にいえば、1番とそれ以外の⼆つに分かれるだろう。

ハッとさせられるような、自分だけの模範解答を創ろう。

それが、自分だけのエリートコースに直結することになる。

あなたの仕事のやり方、そして人生は、
複雑に見せかけることによって、ごまかしてはいませんか?

追伸.

童話を読む時こそ、正座をしよう。

『白雪姫』

『シンデレラ』

が何度観賞しても⼦どもを飽きさせないのは、単なる偶然ではない。

その証拠にここまでロングセラーになっている作品は、
この世にほとんど存在しない。

 ...千田琢哉(2011年8月21日発行の次代創造館ブログより)

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