今日をさすらう
振り返ればまだそこに見えるあの日々
僕は何の禊ぎでここに立っているのか
心が染み出た言葉、意味を持つだけの記号のような言葉
僕は前者に偏重して、その反動で一気に言葉から離れた
頭では分かっているはず
見え透いた嘘でも人を救うようなことだってある、わざわざ否定しにいかなくてもいいんだってこと
それをうまく割り切れないのが、僕だったんだけどね
言葉を、綴ることを止めようと思って過ごした日々は嫌に安定感があった
何も考えないって楽しい
未だに考えてない時間が続くと、たまに不安と罪悪の念がこみ上げてくるけど
何を覚えていたいのか、何を忘れたいのか
何を考えなければならないのか
もう思い出せないくらい昔に、誰でもなく自分で用意した鎖で自分を巻き付けたんだ
解き方は分からないけど、最近少しずつ鎖と体に遊びが出来たから
キチャキチャ チャリチャリ チャッチャ
ぎこちない動きで この箱の中
今日をさすらう
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