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短詩 エントロピー

午後の日差しが斜めに入って
ベランダには日陰ができていた
排水溝には散った桜が
去り際を失って寝ている

ここまで逃げてきたのなら
君はもう自由だろう
アクセルを踏み抜いて
眠れぬ月を振り切って
誰にも見えないところまできたのだから

未だ自分と折り合いがつかなくとも
持てるものはそこそこに
どうせ終わりがあるものだから

残してきたものは
大抵時間が解決する

全部笑い飛ばせるわけじゃないけどさ

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