またお前かアメオ_5 見上げたらモーニングアメオ

「雨・星・空はアメオの合図」
でおなじみ、ASKAさんの作詞曲をアメオ(不倫)ものとして読み解いていく乱筆乱文本当にごめんなさい第5弾です。
「_1」から読まないと訳わかんないと思いますので、まだの方は何卒。

今回はちょっと遡って「モーニングムーン」を見てみましょう。

「モーニングムーン」
1986年リリース
作詞 作曲 飛鳥涼
歌 CHAGE and ASKA
(以下””内は全て同曲歌詞からの引用)

「モーニングムーン」は90年代無双の数年前にリリースされ、スマッシュヒットしました。
当時既に有名アーティストだった彼らですが、わずか数年後にさらにあそこまでの大爆発が起こるとはまだほとんど誰も予想し得なかったであろう頃の曲です。

あらためて聴いてみると、時代の先端をしっかり進みつつ、内部では来たるべきブレイクの萌芽を育む、そんな高揚感と予感に満ちたサウンドであるように感じます。

そして、アメオがいます。

「は?この歌『はじまりはいつも雨』より前じゃね?」
って思うじゃないですか。

でもね。
私確かに見たんです。
この歌の中に。
アメオを。

さっそく見ていきましょう。
歌詞カード片手にどうぞ。

まず1番。
最初からから飛ばしてます。

”Ah ah 午前五時
時間は二人を朝にして
君のあどけない鼻先にキスした
あの日のさよならは疲れた顔して僕の腕に戻った

見上げたらモーニングムーン
夜にはぐれて朝焼けのベランダで戸惑っている
泣きながら君がたおれ込んだ
抱き合った二人は恋にさまよう
モーニングムーン”

一度別れた人と迎えた朝。
夜にはぐれて浮かぶ月。
恋にさまようふたり。
ムゥオオニンムゥゥゥゥゥゥゥン

あああ。

かっっっっっっけぇぇぇぇぇぇ!

かっけえよ!
なんだよこれ!
あらためて聴いてみたらかっこ良すぎんよ!
ASKAさんすげえよ!

失敬。
いやほんとにすごいなって。

さて、もう1番から謎と危険全開でブッ込みまくりのこの曲、2番で我々は衝撃に打ちのめされます。

“Ah ah 見下ろせばそっと街は動き出す
雨に打たれた君 ブラウスは乾かない”

雨に打たれた…

ム…!?

私ぐらいのアメオマイスターになると「雨」「星」「空」の単語に過剰反応するのは日常茶飯事です。

でもこの歌の場合、ただの思い過ごしじゃござんせん。
「雨」がちゃんと不倫の暗喩として使われているのです。

まず、

“雨に打たれた君 ブラウスは乾かない”

「一線越えて不倫の情事に踏み込んでしまった もう後戻りはできない」

と読み取れます。

そこからはもう一網打尽。

”目を覚まさないのは気づいているのか
そこに言葉はなかった

見上げたらモーニングムーン
夜にはぐれて朝焼けのベランダで戸惑っている
愛だとは呼べず 恋と決めず
ただ君を心から大事に思った
モーニングムーン”

1・2番共通の
“夜にはぐれて”
ってのは
「不倫行為に及んで世のレールから外れてしまった」
って解釈できるし、2番に出てくる
“愛だとは呼べず 恋と決めず”
も、不倫だからどっちとも言えないんだなって合点が行く。

そんなわけで。

全体をアメオソングとして見直してみましょう。
こんな感じに解釈できます。

「昔別れて他の男と結婚した女が、久しぶりに会いたいって言うんだ。
飲みながら話を聞いてみると、どうも旦那さんと上手くいっていないらしい。
彼女のグチを聞いているうちについついふたりとも飲み過ぎちまってさ。
何件目かの店を出て、いつの間にか降り出した雨にズブ濡れになりながらふたりでフラフラ歩いてたら、彼女が急に泣き出して、俺に倒れ込んできたんだ。
で、気付いたらベッドの上で午前5時。
隣には目を瞑って寝息を立てている彼女がいるって寸法さ。
床に脱ぎ捨てられた彼女のブラウスを見ながら、俺は、
『あぁ…やっちまった』
って途方に暮れたね。
ふと窓の外を見上げたら月がまだ残っていて、なんだか夜にはぐれた迷子のようだった。
それを見て、俺は、なんだか今の俺たちみたいだなって思ったのさ…
by アメオ」

ちゃんと辻褄が合う。
つまりアメオなんです。
お前、こんな昔っからそういう事やってたんだなアメオ…

はじ雨の結構前からアメオが存在していたことは、正直意外でした。
思っていたよりもずっと広範囲にアメオは分布しているようです。

あちこち掘ったらもっと出てくるのかな…

最初は軽い気持ちで始めたアメオ探しですが、思ったより壮大な話になってきました。

というわけで次回以降も引き続きアメオを探しに行きましょう。
そのうちアメオサーガができるかも。

では次回まで、ごきげんよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?