またお前かアメオ_4 たとえばもしも「if」がアメオソングだとしたならどうするって?

「雨・星・空はアメオの合図」
でASKAさん作詞曲を読み解くこの駄文も第4弾となりました。
「_1」から読まないとここから先訳わかんないと思いますので、まだの方は何卒。
一言で言ってしまえば
「雨、星、空はアメオの合図」
なんですけど、これだけだと訳わかんないですもんね。

今回はこの曲。

「if」
1992年リリース
作詞 作曲 飛鳥涼
歌 CHAGE and ASKA
(以下””内は全て同曲歌詞からの引用)

歌詞カード片手にどうぞ。

まず1番。

”帰り道の風のように 君を抱いて行こう

たとえばもしも僕じゃなくて
誰かを愛した君がいて
名前も知らずにいたならどうするって?
哀しいお話しが好きだな
キスの側で 星の歴史さえも変えながら 朝には横にいる

どんなもしもが君の未来にわりこんでもかまわないさ
僕はずっと味方さ”

1番は例によって恋人同士の和やかな語らい風。
ただし、

“星の歴史さえも変えながら 朝には横に居る”

私ぐらいのアメオ上級者になると、この「星」に脊椎反射してしまいます。

ただ、実はこの歌、これ以降「雨」「空」などのアメオワードは出てきません。

しかし2番に入るとかなり露骨にフの字を思わせる言葉が続き、そこはかとないアメオ感が漂い出します。

“たとえばいつか愛の前で 心が痛み出す日も来る
リングのコートを君の指に着せよう”

こんな事(不倫)続けてたらいつか罪悪感に胸を痛める日も来るであろうと。
その時は
「指輪あげるよ(結婚しようよ)」
って決めゼリフを用意してるぞと。
そう読めます。

“リングのコートを君の指に着せよう”

「雨」こそ出てきませんが、このセリフ、アメオ節全開だと思いませんか。
これまで見た歌の中にもこんなのありました。

「SAY YES」
“このままふたりで朝を迎えていつまでも暮らさないか”

「no no darlin’」
“いつかは幸せいくらでもあげるよ”

アメオの悪い癖です。
言ってる瞬間は本気なのかもしれないけど、盛り上がってついついこういう出来もしないこと口走っちゃうんですよね。
だから彼女に言われるんです。「no no darlin’ (野暮なこと言うなや)」って。

さて、次の歌詞でダメ押しです。

“君の瞳と僕の瞳の中にしまいこんだ 秘密はいつまでもあたたかい”

これで確定だと思います。
不倫だから秘密なわけです。
「秘密はいつまでもあたたかい」って、独特な言い回しですね。

「雨」こそ出てこないものの、これはもうアメオソングとして認定していいと思います。

それを踏まえてサビの歌詞を見てみましょう。

“どんなもしもが君の未来にわりこんでも構わないさ
僕はずっと味方さ”

“どんなときでも触れていたいよ
帰り道の風のように君を抱いて行こう”

「味方」とか「帰り道の風のように」とか、ちょっと距離置いてる感じが絶妙に思えます。
アメオさんって、さんざん甘いこと囁いておきながら、決して自分から「愛してる」って言わないんですよ。
ズルイと言うか、悪男と言うか。

でもモテる人って、男女問わず何故かこうなんですよね。

アメオさんもきっとすごくモテるんだと思います。
これまでアメオソングとして見てきた歌、多分全部相手違います。同時進行まである。
憎いぜアメオ。

さて、そんなアメオさん、まだまだいろんなところに見つかります。
次のアメオソングは何かな。

シーユーネクストアメオ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?