見出し画像

初訪問!ドイツのプラネタリウム

みなさんこんにちは。ドイツに【プラネタリウム留学】中の、松井瀬奈です。
2024年1月17日水曜日、ついにドイツのプラネタリウム施設を初訪問しました!
興奮が冷めないうちにレポートです。

(2024/02/12、有料パートの「おまけ2」にちょっとだけ追記をしました。)

プラネタリウム留学とは?↓

初訪問はもちろん、Zeiss Planetarium Bochum。
わたしが【プラネタリウム留学】でお世話になるプラネタリウム施設です。

大衆向けの施設紹介記事はこちら↓でお知らせした通り、2月リリースのメディアさまにて書かせていただきますね。

メディアさんのリリースをお楽しみに!です!
こちらの個人noteでは、より主観的なお話メインで書いていきます♪


今回の訪問の趣旨

今回の訪問は、自分で「投影観に行っちゃお〜♪」って行ったわけではありません。
大学のとあるプログラムに同行させていただいた「見学」って感じでした。

わたしが今いる大学の宇宙物理学部の中で、学部生に天文・宇宙物理学に興味を持ってもらって専攻してもらおう!的なプロジェクトがあるそうで、何人かの学部生がおためしで研究室や学部の行事に参加しています。
そのプロジェクトの一環で、プラネタリウム見学が行われるとのことです。
先週の金曜日にそれを聞いて、せっかくの機会なので一緒に行きたいとお願いして実現しました。
同行させていただいて、ちゃっかり、プラネタリウムに関するさまざまな説明を聞いてきました。半分以上ドイツ語でしたが…。(笑)

ドイツに来てから初めて対面した投影機さん

Zeiss Planetarium Bochumにて撮影

はい。Zeiss Planetarium Modell IVさま、日本語で通称:「IV型(よんがた)」さま(とわたしは呼んでいます)です。
見ての通り、興奮しすぎて写真がブレッブレです。最悪です。
(まあボーフムプラネには今後も頻繁に来る予定なので…また撮ります。)

初見時に「わー!!IV型さまだー!!!ステキ〜〜🩷」みたいなことを英語で言ったら、大学教員(専門は天文宇宙のアウトリーチ)にとても変な顔をされました。(笑)

恒星球は、2箇所から中身が見えるようになっています!
この子は"West Germany"と記されていました

嗚呼…最高ですね。
日本のIV型2機(【コスモプラネタリウム渋谷に展示されている、五島プラネタリウムで使用されていた投影機】と、【名古屋市科学館に展示されている、同科学館の先代の投影機】)と比べてみると、かなり名古屋寄りですね。

というのも、五島プラネタリウムで使用されていたIV型は1号機。1957年から稼働開始しました。
名古屋市科学館で使用されていたIV型は1962年稼働開始です。
そしてボーフムのIV型は1964年の稼働開始なので、より新しく作られたものなのです。
五島よりも名古屋と制作時期が近いから、名古屋のものと似ている、というわけです。
後輩ちゃん、かわいいです。

参考までに、五藤プラネタリウムのIV型と名古屋市科学館のIV型の写真です。

五藤プラネタリウムで使用されていたIV型。現在はコスモプラネタリウム渋谷で見られます!
名古屋市科学館のIV型。恒星球(北)にピントを合わせてオートで撮ったら、素敵なお花やパネルが白飛びしてしまいました。すみません…

ボーフムは科学館ではなくプラネタリウムのみの施設ですが、ドームの周りをぐるっと一周するように展示物が置かれています。待ち時間も楽しく過ごせます。
あと参考までに、プラネタリウムの隣に公園があります。
それだけでなく、すぐ近くに小さい動物園もあるんだとか。
そちらにもぜひ遊びに行ってみたいですね〜🎵

中はこんな感じです

いざ、ドームへ

う、美しい…

わああああああ!青色のIX型さまだ〜🩵
…マニアの方なら一瞬で気が付いたと思います。はい。そうなんです。
偶然にもわたしが留学に選んだプラネタリウムは
先代の光学式投影機(星を映すドーム中央の機械のこと)が「Model IV」、
現在使われている光学式投影機が「UNIVERSARIUM Model IX」。
つまり、名古屋市科学館と全く同じなのです!
(注:映像を映す「デジタル式投影機」は異なります。)

わたしは愛知県(豊橋市)出身だし、昔から名古屋市科学館が大好きで、名古屋市科学館きっかけでプラネタリウムの大ファンになって、大学院を出たらプラネタリウムで働きたい!という夢ができた、名古屋大好き人間ですが…わざと選んだわけではないです。
そんな、選べる余裕があるほど留学先見つからなかったよ!(笑)(前回の記事参照)
ええ。これは偶然です。いや、運命ですかね🥹(照)

投影前後の撮影に関しましては、注意事項の中に書かれていませんでしたが関係者に確認を取りました。
投影前後は撮影可能です。
ただし、フラッシュ撮影は控えてほしいとのことです。
ぜひ存分に撮ってくれ!と言ってくださりました。

一眼レフ持って行ったら、「セナはフォトグラファーだったのか?カーレーサーじゃなくて?」と言われました。陽気なドイツ人、おもしろすぎです(笑)

あ、ドイツでも「アイルトン・セナ」ネタ※ は通じます!!!日本と同じく、一定の年齢以上のprofessorたちが大喜びしてくださります。それで名前を覚えてもらえました。両親に特大感謝です😄
※ わたしの名前の由来は、ブラジルの天才F1レーサー「アイルトン・セナ」です。両親が大ファンなのです。これを日本でもよくネタにしています。

ドーム入口付近から撮影

投影スタート!

今回見学した投影は「Faszinierendes Weltall」。
翻訳すると、「魅惑の宇宙空間」…?
なんておもしろそうな!

結果、期待を裏切らない素晴らしい投影でした。

オート番組でしたが、このクオリティならオートでも全然いいかもと思ってしまうくらいでした。

内容としては地球を出発して太陽系の天体を紹介していき、宇宙へ…という、日本にもよくある感じ。
って要約してしまうと全然魅力が伝わりませんね(笑)
これを読んでくださっているみなさんに、ネタバレをどの程度まで許容していただけるのか推測がかなり難しいですが…色々書いていきますね。

まず、投影を「魅せる」意識がとんでもなく高いなと思いました。
映像の美しさも、シーンの切り替わり方も、音楽のタイミング、音量も音楽のジャンルも、全てにおいて演出が完璧です。
また、教育要素としてもただ天体や星座の紹介をするわけではなく、随所に見学者を飽きさせない工夫が散りばめられていました。
光学式投影機の魅力も強く押し出されていて、使えるシーンでは積極的に光学式を活用していた点も個人的に嬉しいポイントです。
総じて、エンターテイメントとしても、教育コンテンツとしても、素晴らしい完成度だと感激いたしました。
ちなみにドイツ語のプログラム(残念ながら英語対応はありません)なので分かりやすかったかどうかは不明です。笑

…それぞれについて詳しく書いているととんでもない文字数になってしまいそうなので、今回はこれくらいにしておきます。
どんな番組があるのか?生解説の頻度は?などなど気になる点は他にもいくつもありますが、もうちょっと研究してから、別メディアさんに一般向けにまとめたいと思います。

ボーフムのプラネタリウム…気になる〜!って方はぜひ遊びに来てください!
ご案内します!(ええっ)
(半分冗談です。海外って、行きたくてもなかなかハードルが高いですよね…)

おまけ1:名古屋のプラネタリウムと比べてみた

前述のとおり、ボーフムのプラネタリウムは名古屋と似ている点が多いです。
ということで、名古屋ファンとして色々比較してみました。

ここから先は

2,577字 / 18画像
この記事のみ ¥ 300
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?