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Brain science マーケティングと脳科学

Brain science = 脳科学

「あなたは服やお土産を衝動買いして一度も使ったことがないという経験はありませんか?」

あなたはこう言うでしょう。

「なぜ買ったか分からない」

答えは簡単。「衝動買い」という言葉はこの世に無いからです。

現代社会のほとんどの購買は誰かに左右されて買っているだけ、という事実はあまりピンとこないかもしれません。

その誰かは4つの脳科学を使えます。

アドレナリン、セロトニン、オキシトシン、ドーパミンです。

ここから先はビジネスと関連付けます。

マーケティングと脳科学

不安の売買


ここではまず、あなたは脳科学に慣れていただければと思います。

ビジネスの基本はこうです。

(購入数×単価=収益)

アドレナリンー興奮状態

セロトニンー平常状態

オキシトシンー安心状態

ドーパミンー快感状態

ex)残り3点!タイムセール、現在4人が検討中、~地域限定…

 →不安や焦りを掻き立てて、セロトニン分泌が少なくなり「衝動買い」を起こします。

  これらは日常でよくあることです。

では、あなたの売り物は何ですか?

言い換えましょう。あなたのお店や事業は何の不安を売っていますか?

ピンときませんね。

不安を作るセールスフロー(流れ)を紹介します。

ex)

・美容院

ヘッドスパを始める

→ついでに頭皮チェックもしてあげる(不安)→頭皮の診断メールを送信(解消)

・リフォーム業者

無料点検を始める→ついでに耐震やシロアリの診断(不安)→リフォーム販売(解消)

さりげないですね。ついでにお客様に不安を与えています。

ついでに不安を与えられたお客様は、

勝手にヘッドスパに通いますし、勝手にリフォームをお願いします。

(プロスペクト理論:得をするときよりも、損をするときの方が気持ちに2倍影響がある)

少し最初の図を分解して、マーケティングと関連付けます。


(※あまり分からない方は飛ばしていただいて大丈夫です)

先程お伝えした事例は、購入数に繋がる機会数と成約率を上げるためです。

ex)

・無料で機会数を増やす

A.頭皮チェック今なら1000円でいかがですか?

B.頭皮チェックついでにやらせて頂いてもいいですか?

・損で成約率を上げる

A.今ならリフォーム10万円値引きですよ

B.将来30000万円の費用がかかるかもしれませんね

周りを見渡してください。意外とAの人が多いとおもいませんか? 

あなたが購入数を上げたいならBが正解です。

お待たせしました。

冒頭でお伝えした脳科学を使った誰かを紹介します。

AKB商法


もう誰だかお分かりでしょう。

今までは購入数を上げる方法をお伝えしましたが、ここでは(顧客)単価を上げていきます。

彼らが使ったのはドーパミンオキシトシンです。

事例が少し古くて申し訳無いのですが、彼らはお客様1人にCDを100枚も買わせましたね。

当然お客様はCD以外の価値(握手券)を認識しているので大変満足です。

彼らは脳科学を使ってこの市場を取りました。

(※こちらも分からない方はとばしていただいて大丈夫です。)
 普通のCD→2000円×100万人

 AKB→20万円×1000人(20億円の収益)

これは顧客単価を上げた大成功事例です。

ちなみに

オキシトシン:スキンシップなどから出る物質で人間が生きる上で欠かせないもの

ex)キャバクラ、風俗….

感の良い方はピンときているかもしれませんね。

余談になりますが、如何にこのオキシトシンが重要なものかお伝えしたく簡単に1つの実験を紹介します。

#フレデリック王子の孤児実験

→戦争孤児55人を集めて、食事や衛生管理を徹底させました。

 スキンシップを禁止させると生き残った人数は55人中11人です。

ドーパミン:妄想を掻き立てたり、やる気を起こしたりするスイッチ。依存性がある。

#鳩の餌ボタンの実験

→Aの鳩には、押すたびに餌が出てくるボタンを。

 Bの鳩には、押すと餌がランダムに出てくるボタンを。

 Aの鳩はお腹がへった時だけボタンを押し、Bの鳩は1日中押し続けて死にます。

もうピンときているでしょう。彼らは握手会や生放送ライブでオキシトシンを、総選挙への参加やこちらも握手会でドーパミンをコントロールしました。

スキンシップやスキンシップのような感覚を味わえる握手会や生放送ライブによって、オキシトシンを出したことは解説するまでもないと思いますが、ドーパミンは具体的にどのように出したのでしょうか。

1.CDを買うことによる総選挙への参加

2.選挙を行い応援ではなく関与させる

 (応援よりも参加する方がドーパミンが出る

3.握手会での握手の握り方

 (初めてのお客様には大きく握手し、何回も会っているお客様にはそっけなくする)

彼らはお客様に対して、自分の努力によってその人たち(AKB)をコントロール出来る仕組みを作っています。

握手会については、先程の鳩の実験を思い出してください。

そっけない素振りを見せられたお客様は、何回も握手券を買います。

彼らはこのようにして、応援ではなく、関与や参加を促すドーパミンコントロールをします。

現代社会のほとんどの購買は誰かに左右されて買っているだけです。

ビジネスにおいて、脳科学を知っているか知らないかで大きな差が生まれます。